1回目「愚者」、2回目「魔術師」、3回目「女司祭」、4回目「女帝」、5回目「皇帝」、6回目「教皇/司祭」、7回目「恋人たち」、8回目「戦車」、9回目「力」、10回目「隠者」、11回目「運命の車輪」、12回目「正義」、13回目「吊るされた男」、14回目「死」、15回目「節制」、16回目「悪魔」、17回目「塔」、18回目「星」、19回目「月」
20回目「太陽」

「マルセイユ版にはさしたる意味はない」けど、この二人の子どもが双子座からきてる説あり。
なんで双子座なんだろう?太陽に獅子座ならわかります。双子座ならルーラーは水星、なぜこの組み合わせ?
昔、このカードと似た図像があったとか。下の絵は伊泉龍一先生のご著書『リーディング・ザ・タロット』p.277.に載っている図。5という数字がふられてる5ハウスのところに二人の子どもがいます。

5ハウスと太陽がつながるわけは『リーディング・ザ・タロット』p.278.をお読みください。
双子座としたらカストルとポルックス。一緒に生まれた双子なのに、一方は永遠の命をもち、片方はいずれ死ぬ人間。それでも仲良しな双子を、オカルトでいう「対立物の一致」とみると、トート・タロットのメッセージと重なってくるのがおもしろいです。
ただウェイトもクロウリーも「太陽」は説明不足ということで、彼らのテキストだけでは足りないとこを、伊泉先生が補ってくださいました。ありがたい!

同じく馬に乗って旗をもつ「死」のカードと並べてみるとストーリーがつながっていく!

死神の持つ旗には「薔薇十字」、「霊的な再生」のシンボル。
物欲、食欲、地上の欲で生きてた自分が死んで、理想やスピリチュアルに目覚めて生き直す。死神がもたらした終わりは生まれ変わりにつながった。
根底にあるのは「身体と霊の二元論」
おおかたの宗教は身体より霊性(精神性)を重んじる教えでしょう。欲望があるから人は苦しむ。欲望の源は体、だから身体は悪いもの。煩悩を滅却すれば心の平安が訪れる。
ウェイトがこのカードで言いたいことが、こういう宗教とまったく一緒かはわからないけど、トートのクロウリーは完全に反旗を翻してます。
”身体は悪じゃない。快楽を味わって何が悪い?欲望を解放せよ!”
過激です。彼の時代には今よりもっと非難轟々だったはず。だからわざわざいうんですかね「新しい時代では罪ではない。古い時代のほうが間違ってた」。今まであった制限を解除し、解放を祝福するのが「太陽」だそうで。
クロウリーと同時代のフロイト(精神分析)は性の抑圧が神経症の原因とした。無理やり押さえつけるから暴れ出す。宗教の禁欲主義もどうなのか。食べない、寝ない、肉体に苦しみを与えまくれば真に欲から解放されるの?

(伊泉先生の翻訳書『至福を追い求めて ―60年代のスピリチュアルな理想が 現代の私たちの生き方をいかに形作っているか』で聖職者たちのやったことも読めます)
そもそも欲望をなくすのがしあわせなのかしらね?
エデンの園に帰りたい?

なんの苦労もしないで手に入る食べ物があり、何もしないでもパートナーと平和でいられる、それって苦もない代わりに喜びもないのでは?
追放されたアダムとイブは労働の苦しみ、産みの苦しみを与えられたというけど、働いて稼いでほしいものを手に入れるのは楽しいし、子(のようなもの)を生み出すのは大変でも、がんばってできたときにはうれしいものでしょう。
物質的な欲望だけでは動物的だから、ウェイトのように理想に向かうのも忘れずに。それならエデンの外を楽園にすることもできるはず(それこそ理想かもしれないけど)。
クロウリーがいう生命は身体も霊も統合されたものだそうです。対立物の統合の完成は「世界」にて。あと2枚でゴールです。
最後は生命の木のパスからお話ありました。

「太陽」カードが該当するパス30は、木を下から上がっていくなら9(習慣化)から8(思考)に向かいます。
大人になると聞き慣れない言葉、見慣れないものをスルーしちゃう。みるもの聞くもの体験するものが限られて、人生が縮こまってるかも。
「なんで私これを選ぶんだろう?」ふだんは考えてもない。自分の意思で選んだと思ってるかもしれない。あらためて考えてみたとき、もしかしてなんかの刷り込みで自動的に選ばされてた?気づくと思考が活性化してくとか。
頭が回り出すと、ごく狭いとこだけだけ照らしてたサーチライトの向け先を変えて、ほかのものに光を当てられるようになる。今まで見えてなかったものが目に入ってきたら、ちょっとずつ世界も広がるかな。
懐中電灯の例えはグリアさんの本『生命の木―ゴールデン・ドーンの伝統の中のカバラ』でわかりやすく書かれてます。

次回は「審判」、トート・タロットは絵もタイトルも違います。「アイオーン」、クロウリーが訴えたいことが詰まってそうなカードで楽しみ
以前の講座の「太陽」レポ
「ウェイト版」と「トート・タロット」と「マルセイユ版」の絵を比較しながら学ぶカードの意味
講師:伊泉龍一先生
Zoom開催スケジュール
次回12/18「審判」、2025年1/8「世界」
各回:20時〜21時(1時間)
★リアルタイムでなくてもアーカイブでもご受講いただけます
受講料1回¥3,300
詳細・お申し込みはこちらから
https://thelema-s.com/online240221.html






コメント