レポ『神話で読み解く占星術の12星座の物語』水瓶座(1)2023/1/27

牡羊座1牡羊座2牡牛座1牡牛座2双子座1双子座2蟹座1蟹座2獅子座1獅子座2乙女座1乙女座2天秤座1天秤座2蠍座1蠍座2射手座1射手座2山羊座1山羊座2

水瓶座はテキストだけではわかりにくいようです。伊泉先生が補足を多く入れてくださることになりました。テキストはさっと流していきまして、めずらしく1回目でほとんど読み切った状態(残り2段落)。

水瓶座をわかりにくくしてるのは「元型」が移り変わってきたからですか。

古代バビロニアや古代エジプトの神話からは「生命の水」「永遠の命」があげられます。ギリシャ神話でも、水瓶座を表すガニュメデスは、神々の「不死の飲み物」アンブロジアを給仕しています。

ジャン=ピエール・グレンジャー『ガニメデ』1810年代

でも一般的に言われる水瓶座のイメージに「生命を与える水」ってないのでは?

生命を与える魔法の飲み物は現代では電気に変わった、水瓶座マークのギザギザは波打つ水ではなくて電磁波、それならルーラーの天王星の領域といえるか。臓器移植、体外受精など科学が生み出す命。

天王星の名になっている神ウラノスもたくさんの子どもを残しましたから「生命を与える力」を持ちます。だけどウラノスは旧体制の権化のような神、天王星の革新性とは反対なのも疑問です。

水瓶座にはダブルルーラーで土星もいます。土星も社会の基本構造を守るもの。また古代オリンポスの水瓶座ルーラーはヘラ、結婚を司る女神。どちらも制度を守る保守的な神々です。こっちタイプの水瓶座もあるということ。

これまでの制度に疑問を持って、今までの規範や常識を崩すなら天王星型。新しい考えが生まれたり、新しい世代が台頭するのを許さないのは土星型。どっち側が強く出るか。

天王星タイプを象徴するのはプロメテウスみたいです。

ハインリヒ・フリードリヒ・フューガー『火を盗んだプロメテウス』(1817年頃) リヒテンシュタイン美術館所蔵

最高神ゼウスに背いて、人間に火を与えました。おかげで文明が発達して人間にはありがたい神ですが、ゼウスは怒り心頭。泥から「女性」を作らせ、災いをつめこんで人間界へ送り込んだのでした。

「パンドラの箱」で有名な、パンドラです。

John William Waterhouse – Pandora, 1896

発達しすぎた科学も「パンドラの箱」

今回は、この神話と惑星シリーズの天王星回と重なる話も多かったように思います。天王星1回目天王星2回目天王星3回目。本をお持ちでしたら天王星の章も読まれるといいかも。

水瓶座そのものの説明では、空気のサインとして思考の自由を求めるなどのお話もありました。同じく自由を求めるサインでも、火サインの射手座、土サインの乙女座、それぞれ求める自由が違うという比較もおもしろかったです。

この講座でテキストに使っている本「占星術と神々の物語―ホロスコープの中の元型」

テキストの残りはわずか、次回は伊泉先生のテキスト外の水瓶座解説が主です。

またお待ちしてます。

神話で読み解く占星術の12星座の物語

  • 水瓶座2回目:2/10
  • 魚座:2/24.3/10

講師:伊泉龍一先生
20時〜21時(1回1時間)
受講料1回¥3,000

ご予定が合わない方も、終わった星座も、録画でもご受講いただけます。

お申込みはこちらから↓
https://thelema-s.com/online220408.html

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