レポ『神話で読み解く占星術の12星座の物語』射手座(2)2022/12/9

牡羊座1牡羊座2牡牛座1牡牛座2双子座1双子座2蟹座1蟹座2獅子座1獅子座2乙女座1乙女座2天秤座1天秤座2蠍座1蠍座2射手座1

射手座初回はケイローンの神話から特性を見ていきました。2回目はゼウス、アルテミス、ヘスティアも登場。

どの星座もそうですが、星座と神が一対一対応ではなく、複数の神々(または人間)をもってきています。ひとつの星座にいろいろな面があるということ。アルテミス的な射手座もいるし、ケイローン的な射手座もいるし、ふだんアルテミス的な人でも時と場合によってゼウス面が出たり、ヘスティア面が出たりするでしょう。

神々は違う性質を持つから矛盾も出てきます。

1680年にスミルナにて発見されたゼウス像

現代のルーラー木星のゼウスは、あちこちで子どもを作りました(これも最高神のお仕事)。

古代のルーラー:アルテミスは処女神。異性と接触しない。まるで違います。

紀元前330年頃のヴェルサイユのアルテミス

でも根底には同じものがあるようです。自由でいたい、固定されたくない。

結婚相手と死ぬまで添い遂げるよりも、常に別の可能性に開かれていたい。人間関係に限らず人生において。

ゼウスのような出方をすれば、燃えられるターゲットを探して次々いくのかもしれない。木星らしい楽観で。

狩りの女神アルテミスのようなら、人間よりも野山、自然に関心が向かうかも。

ゼウスやアルテミスは行動的で外で活動するイメージですが、隠者タイプのケイローンと炉の女神ヘスティアは内にこもるほう、ここも対照的。

ジュスティニアーニのヘスティア

ではケイローンとヘスティアの違いはなにか。

どちらも霊性を表しているけれど、ケイローンのは上に向かう。ヘスティアのは自分の中にある。

不死を譲って天にあがったケイローン、肉体と地上を捨てて天上へ。一方のヘスティアは炉の女神。炉は家の中にある。現実世界で発揮される霊性。

霊性って言うと、特別な修行や善行を積んで得るものという考えもあるのだろうけれど、自己中心を捨てて人と分け合う、人に手を差し伸べるのも霊性というようです。

ただ食べて寝て生きてるだけじゃ虚しい人には覚えがあるかもしれない「何のために生きてるんだろう?」この問いが胸に宿ると人生の意味を考えてしまう。

すると、射手座の矢は高く遠くへ向かいがちだけど、現実離れしてきたら思い出せ!大地に根ざしたアルテミスを。実際、身体を動かしてると頭が忙しくなくなるし。

そして「なにか意味あることをしたい」なら思い出せ!ヘスティアの内なる炎を。地に足つけて、今ここで意味あることもできるはず。かなぁ。

最後のほうのお話は、生命の木のセフィラー4ケセドとかパス16「司祭」のとこみたい。セフィラー4は木星と対応、木星をルーラーに持つ射手座に合ってます。

次回から山羊座です。

この講座でテキストに使っている本「占星術と神々の物語―ホロスコープの中の元型」

神話で読み解く占星術の12星座の物語

  • 山羊座:12/23,2023/1/13
  • 水瓶座:1/27,2/10
  • 魚座:2/24.3/10

講師:伊泉龍一先生
20時〜21時(1回1時間)
受講料1回¥3,000

ご予定が合わない方も、終わった星座も、録画でもご受講いただけます。

お申込みはこちらから↓
https://thelema-s.com/online220408.html

コメント