前回の牡牛座1回目では、雄牛と女神崇拝、大地の豊かさ(春の土サイン)をキーワードに、牡牛座イメージが語られました。
続く2回目は
- ルーラー金星
- 神智学、エソテリック占星術の観点
- 2ハウスと牡牛座の関連
と神話を結びつけて展開していきました。
金星は愛と美の星。
「美」から芸術的才能を牡牛座にみます。同じルーラー金星でも、天秤座だとバランスをとる人工の美、四季と調和する牡牛座のは自然の美。違いがあります。また体の部位だと牡牛座は喉、声を出す器官だから「歌」が得意?!
金星のアフロディーテ(ヴィーナス)は「性愛」の女神でもあります。一般的に性は蠍座マターだそうですけども、牡牛座のは大地母神がどんどん子どもを生んでくような生物学的なものかな。テキスト本↓だとガイア(地球)の章もご参考になるかと(p.98.)
牡牛座・金星的なひとつの典型が神話のアリアドネ。美しさと愛情で男の人を頑張らせちゃう。うらやましい才能ですねぇ。
いっとき頑張ってもやがて疲れて去ってく男性もいるという話でしたけど、そんな程度の人なら去ってもらったほうがいいかもしれない。
テセウスが消えたから神ディオニュソスと結ばれたのですし。

「美しい人よ、泣かないで。僕といっしょにおいで」とでも言ってるように見えます。
現実にでもですね、「いろいろやらされてムカついても、きれいな顔を見たら許せる」って男性の話も聞きます。美しさは「持って生まれた」才能、それは(古典占星術の)2ハウスのよう、つまりこれも牡牛座っぽい?
(もともとサインとハウスは別物、でも現代占星術ではサインとハウスがオーバーラップしてます。牡牛座=2ハウスとして、2ハウスの「所有」が牡牛座に意味づけられたようですが、「所有」の意味合いも古典と現代では違うんですよね。現代占星術の「所有」は、ミダス王みたいな守銭奴イメージにもなりかねないですけど、古典だと持って生まれたもの、初期条件や資質)。
神智学・エソテリック占星術の惑星観だと、ディオニュソスも牡牛座との関連がありました。金星(アフロディーテ)の夫ヘパイストスも。また海王星(ディオニュソス)は金星のオクターブ上という関係でもあります。牡牛座、意外と複雑!
今回は時間の余裕があり、神話を使わない星座講座ではこうやってるよ、という説明までしていただけました。それはサインと季節の関連によるもの。
春の始まり:牡羊座で芽を出した植物が、春の真ん中:牡牛座でしっかり根を張っていく、夏に移っていく双子座で葉を伸ばし…

これは火→土→空気のエレメントともぴったりだし、人間の成長段階にも重なるのでした。これを頭においてからテキストを読んでいくと、より理解が深まるということですよ。
来月は葉を伸ばしていく双子座です。
神話で読み解く占星術の12星座の物語
このさきのZoom開催スケジュール
- 双子座:6/3,6/17
- 蟹座:7/1,7/15
- 獅子座:7/29,8/19
- 乙女座:9/2,9/16
- (天秤座よりあとは未定)
講師:伊泉龍一先生
20時〜21時(1回1時間)
受講料1回¥3,000
ご予定が合わない方は、あとから録画でも受けていただけます。
終わった回(牡羊座、牡牛座)も録画受講していただけます。
お申込みはこちらから↓
https://thelema-s.com/online220408.html
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