レポ『神話で読み解く占星術の12星座の物語』蠍座(1)2022/10/28

牡羊座1牡羊座2牡牛座1牡牛座2双子座1双子座2蟹座1蟹座2獅子座1獅子座2乙女座1乙女座2天秤座1天秤座2

今回から蠍座、テーマは「死と再生」。

季節の巡りでいえば、蠍座の一ヶ月は木の葉が落ちて枯れていくところ。死者の世界の扉が開くハロウィンの時期でもある。蠍座と関連付けられる8ハウスも、古典では日没(死)に向かっていくハウス。

死はわかるけど、再生は冬至(山羊座)のあと昼の時間が長くなってからでは?でも現代の占星術では蠍座で「死と再生」がセットになっています。

ネガティブでは終わらせないのが現代の占星術だし、再生まで入れたほうがユングの深層心理学に合うからですかね。

死んで地下世界へいくのと、ユング心理学での心の深いところへ降りていくのが重ね合わされ、暗いものに直面して古い自分が死ぬ→変わる→人間的に成長して再生するとつなげたいみたい。

蠍座を表す生き物はサソリひとつじゃなく、いくつもあるのがここで活かされます。

  • 死へ向かうときは「サソリ」
  • 変容すると「ヘビ」の叡智を身につける
  • 再生して光の下へ帰還するのは舞い上がる「ワシ」
WSの「世界」のカードでは蠍座は鷲で描かれてますね

占星術に心理学を取り入れていったデーン・ルディアは鷲の代わりに不死鳥フェニックスを当てたとか。

フランスの写本に描かれたフェニックス

自ら炎で焼かれても復活する鳥は「死と再生」にぴったり。昔の蠍座ルーラー:火星の焼き尽くす火のイメージとも重なります。

テキストでは、焼き尽くす神としてバビロニアのネルガルがあげられています。砂漠を焦がす太陽神でもあり、熱い火星も象徴するネルガル、この神は地下世界の女王から王座を強奪したといいます。

蠍座の新しいルーラー:冥王星のハデスも地下世界の王だけど、こちらのギリシャ神は妻ペルセフォネといっしょに統治しました。ネルガルとは対照的。

(ネルガルの話は惑星編の「太陽」「火星」回、本『占星術と神々の物語 ーホロスコープの中の元型』p.44.やp.133〜、ハデスの話は「冥王星」回、本のp.264.〜でも出ています)

男性中心を嫌い、両性具有を目指すユング派的にはハデス&ペルセフォネのほうがいい話でしょう。でもギリシャを美化しすぎでは?と思うのが、アポロンのピュトン退治とデルフォイの神託所の神話だったりするのですが。

最後に、デルフォイの巫女を「女司祭」に重ねてみると…というお話も。

ほぉぉ、蠍座っぽい!(蠍座と対応するのは「死」のカードで「女司祭」は違うんだけど)個人的にはもっと聴きたいとこでした。

蠍座2回目は11/11です。終わった1回目もアーカイブ配信できます。

神話で読み解く占星術の12星座の物語

  • 蠍座2回目:11/11
  • 射手座:11/25,12/9
  • 山羊座:12/23,2023/1/13
  • 水瓶座:1/27,2/10
  • 魚座:2/24.3/10

講師:伊泉龍一先生
20時〜21時(1回1時間)
受講料1回¥3,000

ご予定が合わない方もあとから録画でも受けていただけます。

お申込みはこちらから↓
https://thelema-s.com/online220408.html

終わった回(牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座、獅子座、乙女座、天秤座、蠍座1)も録画受講していただけます。

この講座でテキストに使っている本「占星術と神々の物語―ホロスコープの中の元型」

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