1回目牡羊座1、2回目牡羊座2、3回目牡牛座1、4回目牡牛座2、5回目双子座1、6回目双子座2
今回から蟹座です。
天文学から語り始めるのはテキストの著者たちの定番、続いて古代エジプトでは、古代ギリシャ・ローマではと、現代の占星術では見られない蟹座の象徴を紹介してます。
バビロニアで生まれた占星術の元が、地中海あたりのいろんな文化と混じり合っていったんですねぇ。
蟹座のルーラーは、古代オリンポスではヘルメス(水星)、ある時期から今と同じ「月」に変わったけれども、初期の占星術の「月」は「水星」っぽいです。「貿易」「商取引」ってあります。今の「月」にその意味はないですよね。
昔々の貿易船が「月」や潮の満ち引きを頼りにしてたと聞けば、わかります。
ということは、古代ローマ的に見たら、「月」をルーラーにもつ蟹座にはお金儲けの才がある!
などなど、今の占星術で聞かない性質は受け入れ難いかもしれませんが、講座内では伊泉先生が「現代の占星術でいえばこういう面のこと」と解説を入れてくださってます。おかげで昔の蟹座と今の蟹座が結びつきました。
テキストの中のここは
万一の場合に備えて、マットレスの下に大事なものを忍ばせておく
占星術と神々の物語 ーホロスコープの中の元型p.398
昔のドラマで見た、畳の下にへそくりするのをイメージしました。いざというときに出してくれる秘蔵のお札。
しかし蟹座のルーラーがなぜ「月」なのか?
蟹座の始まり:夏至は一年で最も昼が長いんだから、太陽のが合いそうなものだけど、夏至を境に日が短く夜が長くなってくから「月」
この12星座講座の牡羊座1回目でもあったデーン・ルディアの「昼の力」「夜の力」のお話、再び。
昼:太陽、個、自我意識、男性意識
夜:月、集団意識、女性意識
牡羊座では「太陽」がエグザルテーション、個の力が強まる。蟹座では「月」の集合意識に移行していく。「家庭的」な蟹座は、自分の好きにするよりみんなに合わせてくといったとこでしょうか。
(昼と夜、対照的な2サインに共通点が一つ。どっちも1年の始まり、「魂」が肉体に入る時と考えられたんですね。今の占星術だと牡羊座だけど、古代エジプトでは蟹座だったとか。そういえばどちらも始動のサイン)
蟹座の神話「ヘラクレスのヒュドラ退治」でいえば
「太陽」的なのはヘラクレス、男性性の塊。著者たちは蟹を差し向けた女神ヘラ様に焦点をあてます。母権制の象徴として。
でも「月」の母なるものに「飲み込まれる」のも恐ろしい。伊泉先生があげてくださった例を聴けば、ねぇ。「飲み込む母」に注目した人として、フロイト派のメラニー・クラインの紹介もしていただきました。
次回も、女神、母といったところが続きます。
次回7/15、時間に余裕があれば、テキストだけじゃなく、伊泉先生の解釈をプラスしてお話いただきますよ。本には載ってないところもお楽しみに。
神話で読み解く占星術の12星座の物語
- 蟹座:7/1,7/15
- 獅子座:7/29,8/19
- 乙女座:9/2,9/16
- (天秤座よりあとは未定)
講師:伊泉龍一先生
20時〜21時(1回1時間)
受講料1回¥3,000
ご予定が合わない方は、あとから録画でも受けていただけます。
お申込みはこちらから↓
https://thelema-s.com/online220408.html
終わった回(牡羊座、牡牛座、双子座)も録画受講していただけます。
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