2回目、牡羊座の続きは「金の羊毛」神話から。プリクソスとヘレの兄妹の話から、イアソンたちアルゴー船の冒険談へ。
冒険に出て強い者と戦う、勝利してお宝を得る、帰ってきたらまた次の冒険へ。そんな英雄イアソンを、テキストの著者たちは牡羊座元型の一人としています。
この神話の現代版がスター・ウォーズ!
神話学者ジョーゼフ・キャンベルの「英雄の旅」にインスパイアされた映画。しかもジョーゼフ・キャンベルは牡羊座(アテナ型の知的なタイプ)!牡羊座のキャンベルの発案を、牡牛座の監督ジョージ・ルーカスが世に広く定着させたっていうのもサインの順にあってませんか?
英雄は戦って敵を倒すのには秀でてるけど、やさしさや情といった女性的要素を失いがちなようです。ギリシャ神話のイアソンはあっさり妻を捨てました。危険な魔女にひっかかりやすいのも英雄型男性の特徴みたいですけども。
ヒーローズ・ジャーニーは男性の話、なら牡羊座女性はどうなのか?牡羊座の女神アテナを見てみると
アテナは武装して女性性を覆い隠してました。男性神なみに戦って男社会に同化、父ゼウスに可愛がられ、家父長制に適合したタイプ。
(本『占星術と神々の物語』をお持ちでしたら第10章パラス・アテナも読んでみてくださいませ。小惑星講座パラス回も録画あります:小惑星2回目レポ、3回目レポ)
で、家父長制、男性中心主義への順応は、アテナのように男性みたいになってくタイプだけじゃなくて、男性から見たいい女になるパターンもある。
後者はミスコンで勝利するようなイメージ。鎧兜のアテナだって「いちばん美しい女神は誰か」争いに負けて悔しがってましたっけ(神話「パリスの審判」)
だけど家父長制に立ち向かった牡羊座女性もいるという例に挙げられてたグロリア・スタイネム、寡聞にして存じ上げませんでしたが、映画にもなっている有名な活動家なんですね。
今でいうなら私はレディ・ガガ(牡羊座)が思い浮かびます。
イアソンのような英雄の旅に出るのか、アテナの知性で新しい考えを生み出して人をインスパイアするのか、職人技術に向かうのか、そんな大層なことでなくても、とにかく何かやってないと生きてる気がしないのが牡羊座。
ドラマ、冒険、新しい何かを求めて動き続けるのがカーディナルの火、かつ春の始まりのサインの力を伸ばすようです。
えーっと、拍子抜けするくらいポジティブに締めくくられました。今までの伊泉先生の牡羊座解説はキツかったですから…
一般的に牡羊座がひどい言われようなのは、ルーラー火星から意味をもってきてるからでしょう。でもこのテキストでは、火星の神アレスへの言及は少なく、イアソンやアテナの物語も入れて牡羊座の性質を語っています。牡羊座のイメージがちょっと変わったのでは?
なお、牡羊座にアテナをあてるのは突飛なことではなくて、昔のオリンポスのルーラーシップです。今のルーラー関係になるずっと前、プトレマイオスよりも昔。本『占星術と神々の物語』p287.に載ってますよ。
さて、次回から牡牛座です。今度はどんな発見があるでしょうか、皆さままたお待ちしています。
神話で読み解く占星術の12星座の物語
Zoom開催のスケジュール
- 牡牛座:5/6,5/20
- 双子座:6/3,6/17
- 蟹座:7/1,7/15
- 獅子座:7/29,8/19
- 乙女座:9/2,9/16
- (天秤座よりあとは未定)
講師:伊泉龍一先生
20時〜21時(1回1時間)
受講料1回¥3,000
ご予定が合わない方は、あとから録画でも受けていただけます。終わった牡羊座も録画受講していただけます。
お申込みはこちらから↓
https://thelema-s.com/online220408.html
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