レポ『神話で読み解く占星術の12星座の物語』山羊座(1)2022/12/23

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冬至を迎えて山羊座シーズンに入ったところ。今朝の名古屋は久々に10cmくらい雪がつもりました。真っ白な景色はきれいだけど、出かけるのは億劫。寒いと活動力が落ちます。

冬眠って、体温も心拍数も下がって、半分死んでるようなものですよね。山羊座は死を受け入れていくところだそうです(山羊座が対応する身体の部位は骨)。

だけども、冬至は太陽の力が復活していくポイント。ここからだんだん昼が長くなっていくのだから、冬至から始まる山羊座には生命力や活力がある?!冷たい骨だけじゃない。

これを説明するのに、テキスト本の著者たちはバビロニアやギリシャの神々をとりあげます。

Infancy of Jupiter (Giorgio Vasari, 1555-1556)

絵のアマルティアは、幼いゼウスを預かった乳母さん。山羊の乳で育てました。おかげでゼウスは、父クロノスに飲み込まれずに済んだから、のちにアマルティアを天に上げた、それが山羊座だという説もあるようです。

(山羊座のもうひとつの説は、変身に失敗したパン神の姿。これは先日ブログに書きました)。

ゼウスの生命をつなぐ栄養を与えた→生命力。だけでなくて、性的な活力もあるというんですね。それはアマルティアの兄、牧羊神パーンが別の半人半獣サテュロスとごっちゃにされたから。

アルノルト・ベックリン 「漁をしている二人のパン」 (1874)

サテュロスは酒好きで欲情的、それはもう、禁欲的なキリスト教文化では忌み嫌われる存在でしょう。悪魔として表されたり。

エリファス・レヴィのバフォメット

でも山羊座に好色なイメージはなくないですか?それはルーラー土星が欲望を表に出さないよう抑えてるんだとか。

しかも土星の神サトゥルヌスに実は性的な意味があったと著者たちは書いてます。サトゥルヌスの名のもとに行われた古代の祭りサトゥルナリア、その時期にはふだんの社会秩序がくずされて、好き放題できたといいます。ディオニュソス的な狂宴もあったかも?

(サトゥルナリアは惑星編の土星2回目でも出てきました。テキスト本だとp.211.)。

次回は、山羊座の古代のルーラー:ヘスティア(ヴェスタ)女神の物語からみていきます。

この講座でテキストに使っている本「占星術と神々の物語―ホロスコープの中の元型」

テレーマではこれが今年最後の講座でした。ご参加の皆さま、今年も1年ありがとうございました!メリークリスマス☆来年もよろしくお願いします。

神話で読み解く占星術の12星座の物語

  • 山羊座2回目:2023/1/13
  • 水瓶座:1/27,2/10
  • 魚座:2/24.3/10

講師:伊泉龍一先生
20時〜21時(1回1時間)
受講料1回¥3,000

ご予定が合わない方も、終わった星座も、録画でもご受講いただけます。

お申込みはこちらから↓
https://thelema-s.com/online220408.html

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