レポ『神話で読み解く占星術の12星座の物語』牡羊座(1)2022/4/8

始まりました、12星座講座。季節に合わせて牡羊座から。この本を読んでいきます。

12星座の性格、占い上の意味は19世紀末にできたもの。占星術の長い歴史の中ではごく新しいものだから、どうやって意味が作られていったのか分かっているみたいです。

まずアラン・レオは、ルーラーシップの惑星を元に星座の性格を作っていったそうです。牡羊座ならルーラーは火星、だから戦いを好むとか。

同じ時期のハイレム・バトラーは星座が対応する人体の部位から作ったとか。牡羊座が対応するのは頭=理性的。レオが描く性格とはまったく違います。

ほかの星座も知りたい方いらしたら、バトラーの本↓どうぞ(Kindle版は自動翻訳で読めるかと)。

かつてはいろんな意味付けがあったけど、生き残ったのがアラン・レオ式だったんですね。だから今の占い本では「牡羊座=火星=戦い」のほうしか見当たりません。

でもこの講座のテキスト本著者たちは、切り捨てられたバトラーの考えも拾いあげました。「牡羊座=頭」を神話と結びつけて紹介しています。

René-Antoine HouasseThe Birth of Minerva

この絵は女神アテナの誕生シーン。父ゼウスの「頭」から完全武装で生まれてきました。頭つながりで牡羊座と関連させたんですね。

知恵と戦いの女神がひもづいたら…牡羊座のイメージが変わりません?同じ戦いの神でもアレス(火星)は知性ゼロと言われる神ですもん(アテナについては小惑星編パラス回でくわしい解説がありました)

デーン・ルディアの考えも紹介がありました。彼は一年の周期に注目。冬を越して春になると新芽が出てくるように、ホロスコープが一周まわって再生するポイントが牡羊座、魚座の海に溶け込んでいた「個」が飛び出てくるのが牡羊座だと。

また心理占星術では、12星座も12ハウスも発達心理学の成長の物語のように説明されます。いちばん初めの牡羊座は生まれたての赤ちゃん(ならしょうがないですよね?!)。

という感じで牡羊座の意味ができた元をたどる1時間でした。

次回は、金の羊毛の神話から。4/22,またお待ちしています。

伊泉龍一先生の占星術講座:神話で読み解く占星術の12星座の物語

Zoom開催のスケジュール

  • 牡羊座:4/8,4/22
  • 牡牛座:5/6,5/20
  • 双子座:6/3,6/17
  • 蟹座:7/1,7/15
  • 獅子座:7/29,8/19
  • 乙女座:9/2,9/16
  • (天秤座よりあとは未定)

講師:伊泉龍一先生
20時〜21時(1回1時間)
受講料1回¥3,000

ご予定が合わない方は、あとから録画でも受けていただけます。

お申込みはこちらから↓
https://thelema-s.com/online220408.html

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