レポ◆カバラの生命の木から学ぶウェイト版タロット20回目「月」2021/2/3

初回「愚者」2回目「魔術師」3回目「女司祭」4回目「女帝」5回目今までの4枚のまとめと「皇帝」6回目「皇帝」7回目「司祭」8回目「恋人たち」9回目「戦車」10回目「力」11回目「隠者」12回目「運命の車輪」13回目「正義」14回目「吊るされた男」15回目「死」16回目「節制」17回目「悪魔」18回目「塔」19回目「星」

今回は「月」

このカードは、伊泉先生のほかの大アルカナ講座でも「不安」がキーワードですね。この講座では、生命の木をとおして解説していただきました。

前回の「星」で、二項対立のお話がありました。人間は生理的に分けたい、分けて世界を認識するから。いい/悪い、役に立つ/立たない…などなど。分けられないものは、なんかわからないから不気味。不安になる。

前に知人に聞いた話。

夜、家に帰る道すがら、たまたま女子高生が前を歩いてたんですと。こっちを振り返ったと思ったら、彼女はだんだん早足になり、駆け足になり、大急ぎで遠ざかっていったとか。

「変態と思われたんかなー、ショック」と嘆いてましたが、女子高生からしたら、夜道で後ろをついてくる(ようにみえた)男性は悪い人って分類したほうが安全ですよね。

もし、急いだためにこの子が転んでたら?助けてあげたとしても、親切心なのか下心なのかわからなくて不安だったと思うんですよ。こんな状況なら、いい人か悪い人かわかりたい、どっちかに分けたいのわかります。

いつもいつも分けないと気がすまなくなると「分類の病」だそうで。ホロスコープ等で分類してわかった気になるのは占いの暗黒面。昔の「月」のカードには、犬でなくて占星術師が描かれてたくらいで…

今回は絵のお話もありました。

マルセイユ版と並べてみて、違いはあんまりないように見えます。

が、同じモチーフでも、違う意図で使われてるということ。15世紀イタリアと20世紀初めのイギリスでは、人々の考えも大きく変わってるわけで、絵が象徴する意味も違ってきて当然か。

たとえばザリガニ。昔のカードは月=蟹座だからって聞きましたが、ウェイトは、ウェイトの時代の観点から意味をもたせてるんですね。19世紀後半は心理学が始まったころ。人間の心の構造を考えるムードがあったんでしょうか。同世代のフロイト(ウェイトと1歳違い)の考えと似てるの、おもしろいなーと思いました。

あと、個人的に疑問だったこと、カードの月は三日月のよう、でも丸いから満月なの?なんなの?が解けてすっきり!

「月」の不安な夜から「太陽」の夜明けへ、次回は2/17「太陽」です。

伊泉龍一先生カバラの生命の木から学ぶ「ウェイト版」タロット

カバラの生命の木から学ぶ「ウェイト版」タロット

講師:伊泉龍一先生
毎回夜8時~9時の1時間ずつ
受講料1回¥3,000

今後の予定:2/17「太陽」、3/3「審判」、3/17「世界」(進行状況により、変わる場合もございます)

すでに終わった回は録画配信できます。

  • 5/13「愚者」
  • 5/27「マジシャン」
  • 6/10「女司祭」
  • 6/24「女司祭」復習からの「女帝」
  • 7/8 今までの4枚のまとめと「皇帝」
  • 7/22「皇帝」
  • 8/5「司祭」
  • 8/19「恋人たち」
  • 9/2「戦車」
  • 9/16「力」
  • 9/30「隠者」
  • 10/14「運命の車輪」
  • 10/28「正義」
  • 11/11「吊るされた男」
  • 11/25「死」
  • 12/9「節制」
  • 12/23「悪魔」
  • 1/6「塔」
  • 1/20「星」
  • 2/3「月」

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