初回「愚者」、2回目「魔術師」、3回目「女司祭」、4回目「女帝」、5回目今までの4枚のまとめと「皇帝」、6回目「皇帝」、7回目「司祭」、8回目「恋人たち」、9回目「戦車」、10回目「力」、11回目「隠者」、12回目「運命の車輪」、13回目「正義」、14回目「吊るされた男」、15回目「死」、16回目「節制」、17回目「悪魔」、18回目「塔」
今回は「星」、7ネツァクと9イェソドを結ぶパス28.
ヘブライ文字は「釣り針」です。何を釣り上げるんでしょうか?
イェソドにある無意識のパターン、私たちの行動の前提になっているものについて、今回は文化人類学者レヴィ・ストロースの二項対立図式からお話いただきました。
何かを見たり触れたりするとき、無意識に対立する2つに分けている?
構造主義を知らなくても、わかりやすい例をあげていただきましたよ。

チャラい人/まじめそうな人がいたら、その下の言葉がぱぱぱっと浮かんでくる、何も考えなくても連想がつながっていくという話。
その連想から好き嫌いも生まれますね、「チャラい人はキライ」とか。ここは感情と無意識をつなぐパス。
そんな一連の流れが自分の中で当たり前になり、いつもそういう分け方で世の中を見てると、人生は狭まっちゃいます。「チャラ男だけどいい人」にはきっと出会えないし、真面目に見えて悪事を働く人に「塔」の衝撃を受けるとか。
パターン化した反応は水に流そう。

それでも人間は分けずにいられないようです。知覚自体が二項対立なんですって。熱い/冷たい、明るい/暗い、おいしい/まずい…
ちょっと話がずれるかもしれませんが、虹の色って日本では七色ですが、アフリカのどこかは2色だそうですね。目の構造が違ってそう見えるんじゃなくて、あいだの色を表す言葉がないから、明るいとこはぜんぶ赤、暗いほうはぜんぶ黒になるんだとか。
言葉が世界を分けるなら、抽象的なものも線引きしていけるということ?精神/肉体、思考/感情、理性/本能、善/悪、正しい/間違い…なども二項対立の図式。
区別をすると優劣がつく、だけどその価値はなんかの拍子に逆転することもある、ここであげられた例もおもしろかったです。
分けるから分かるのならば、どっちにも当てはめられないものは分からないから不気味。これは次のカード「月」に続きます。
次回は2/3です。

カバラの生命の木から学ぶ「ウェイト版」タロット
講師:伊泉龍一先生
毎回夜8時~9時の1時間ずつ
受講料1回¥3,000
今後の予定:2/3「月」、2/17「太陽」、3/3「審判」、3/17「世界」(進行状況により、変わる場合もございます)
すでに終わった回は録画で受けていただくこともできますよ。
- 5/13「愚者」
- 5/27「マジシャン」
- 6/10「女司祭」
- 6/24「女司祭」復習からの「女帝」
- 7/8 今までの4枚のまとめと「皇帝」
- 7/22「皇帝」
- 8/5「司祭」
- 8/19「恋人たち」
- 9/2「戦車」
- 9/16「力」
- 9/30「隠者」
- 10/14「運命の車輪」
- 10/28「正義」
- 11/11「吊るされた男」
- 11/25「死」
- 12/9「節制」
- 12/23「悪魔」
- 1/6「塔」
- 1/20「星」
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