初回「愚者」、2回目「魔術師」、3回目「女司祭」、4回目「女帝」、5回目今までの4枚のまとめと「皇帝」、6回目「皇帝」、7回目「司祭」、8回目「恋人たち」、9回目「戦車」、10回目「力」、11回目「隠者」、12回目「運命の車輪」、13回目「正義」、14回目「吊るされた男」
今回は「死」のカード。6ティファレトと7ネツァクを結ぶパスに対応しています。

7:ネツァクは感情と関連するセフィラー。ネツァクからどのセフィラーにつながるか(7→4か、7→10か、7→6か)で感情の出方が違ってくるというお話からでした。
7-6の感情の出どころは、上の3-6のパスだとか。3-6はヘブライ文字「剣」、切り離された孤独から続くパスとして見ると、「死」の寂しさがじわりと胸に迫ります。

やってくる死からは誰も逃れられない、王も子どもも乙女も聖職者も…
失われていくものの例として「若い頃のように思いっきり走れない」があげられてました。子どもの運動会で走って派手に転んでるお父さん、多いですよね。自分のイメージほど体が動かなくなってるのに気づかされる瞬間では?(私もこの前転んで実感しました)
寂しい気持ちになるし、できないことが増えるのは怖い…そういう気持ちをなしにはできないし、目を塞いで(ネツァクの金星的な)気晴らししてても、一日一日終わっていく事実は変わらない…
これだけだったら、どんよりするカードだけれども、「死」のカードは肉体の死を意味しない、意識の変容のカードだということ。
伝統的なタロットの教訓「メメント・モリ」が、ウェイト=スミスではもっと高尚になるんですね。二度とない今を充実させる、だけじゃなくて、他ならぬ私がやるべきことに目覚めてく、前回の「吊るされた男」から続くようなストーリーがありました。
今回のテーマで、在原業平の歌を思い出してました。「つひに行く道とはかねて聞きしかど 昨日今日とは思はざりしを」。
「誰にだって終わりは訪れるって知ってたけど、昨日や今日とは思わなかったわ」さらっと歌ってますが、その時がきたら私もそう思いそう。いざとなって初めて、遠い先じゃなかったんだと知るんだろうな。
次回は12/9「節制」です。

カバラの生命の木から学ぶ「ウェイト版」タロット
講師:伊泉龍一先生
毎回夜8時~9時の1時間ずつ
受講料1回¥3,000
12/9「節制」、12/23、1/6,1/20、2/3,2/17、3/3,3/17(3月まで日程決まりました!)
長期の講座ですが、受けたい回だけでもお申込みいただけます。すでに終わった回は録画で受けていただくこともできますよ。
- 5/13「愚者」
- 5/27「マジシャン」
- 6/10「女司祭」
- 6/24「女司祭」復習からの「女帝」
- 7/8 今までの4枚のまとめと「皇帝」
- 7/22「皇帝」
- 8/5「司祭」
- 8/19「恋人たち」
- 9/2「戦車」
- 9/16「力」
- 9/30「隠者」
- 10/14「運命の車輪」
- 10/28「正義」
- 11/11「吊るされた男」
- 11/25「死」
伊泉龍一先生が訳された生命の木の本、12/17発売です
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