1回目:天王星1、2回目:天王星2、3回目:天王星3、4回目:天王星4、5回目:海王星1、6回目:海王星2、7回目:海王星3・冥王星1、8回目:冥王星2
今回、冥王星の続きは「地下世界」「無意識」の力をみていきました。
宗教やスピリチュアルには上に向かっていくものと下に向かっていくものがあるんですね。
上にいくタイプは、肉体や物質性を否定し解脱する、アセンション、修行系。反対に、大地に降りていくものもある。パワースポットや森の精霊など自然の中に神々がいるとする。地下世界と関わる冥王星は後者。
そして上向きは男性性の宗教、下向きは女性性だそうで。神話でも、地下世界に降りて生まれ変わって戻ってきたのは女神たち。情動的な再生は男性性には難しい道のようです。
うーん、退職しても肩書を捨てられないおじいさんがいるように、アイデンティティや栄光のペルソナを脱ぎ捨てるのが難しい人はいるかも。まずイシュタルのようにすべて脱ぎされるかどうか。
だけど執着してしまう人こそ、地下世界=無意識に注目したほうがいいという例がテキストにありました。著者たちは権力や富への執着の背後に冥王星の強烈な力をみています(不勉強で知らなかったのですが、英語圏では冥王星に「豊かさ」の意味があるんですね)。
自分で気づかないまま強迫観念に動かされてるなら、無意識と向き合ったほうが本人も生きやすくなりそうです。しかし強制的に「死」がやってきて人生の変容をするのはきっつい道。

(冥王星の元型:地下世界での死と再生は、先生がおっしゃったようにタロットの流れを思い浮かべると私はイメージしやすかったです。「死」をスタートに「星」でぜんぶ手放し、「太陽」の光のもとへ戻って復活「審判」)
心理占星術に使われるユング心理学の祖:ユング自身が無意識の世界、心の奥深くをたどった記録が「赤の書」なんですね。
ユングの心理学でいう集合的無意識―個人の無意識を超えて、全人類の記憶が蓄積されている―冥王星はこの集合的無意識に近いものという話もありました。集合的なエネルギーをいかに使って、精神的「豊かさ」を持った人になるか。
最後のほうで、土星→天王星→海王星→冥王星の流れも説明していただきました。海王星の集合的な夢の例にあがったカート・コバーンは、ショーアップされシステム化されたロックに反旗を翻し(天王星的)、冥王星のリビドーを歌ってるのを思いだして一人ほくそ笑んでました。どうでもいい話ですが。
次はカイロンです。3/4スタート、お楽しみに。
神話の「元型」とカイロン
◆スケジュール
2022年3/4,3/18
20時~21時(1時間)
進み具合によっては4月もあるかもしれません。
講師:伊泉龍一先生
受講料1回¥3,000
zoomでライブ受講か、あとから録画で受講か選べます
天王星・海王星・冥王星を深く学ぶ―神話の「元型」とトランスサタニアンの意味
終わった回も録画で受講いただけます。
講師:伊泉龍一先生
受講料1回¥3,000(1回1時間)
- 1回目「天王星」1
- 2回目「天王星」2
- 3回目「天王星」3
- 4回目「天王星」4
- 5回目「海王星」1
- 6回目「海王星」2
- 7回目「海王星」3「冥王星」1
- 8回目「冥王星」2
お申込みはこちら↓
- 神話で本格的に学ぶ現代占星術―惑星編(太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星)
- 内なる「女性性」の元型としての小惑星―女神たちの伝承と小惑星(ケレス、パラス、ジュノー、ベスタ)
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