1回目:イントロダクションとパス32「土星」世界、2回目:パス31「火」審判,パス30「太陽」太陽、3回目:パス29「魚座」月(パス28)、4回目:パス28「水瓶座」星、5回目:パス27「火星」塔、6回目:パス26「山羊座」悪魔(パス25)、7回目:パス25「射手座」節制、8回目:パス24「蠍座」死、9回目:パス23「水」吊るされた男(パス22)、10回目:パス22「天秤座」正義、11回目:パス21「木星」運命の車輪、12回目:パス20「乙女座」隠者
今回はパス19と「獅子座」、説明が難しいパスだそうです。
パス19は拡張の柱にある4と制限の柱にある5を結びます。
職業にしても住む場所にしても、いろいろな可能性(4)の中から、何かを選択(5)してきたんですよね。選んでそうした、選択と行為の結果が今の私。
なんとなく偶然こうなったと思ってたけど、振り返れば、他の選択肢もあったわけです。その時点で自分が可能性を感じた方を選んだのでしょう。
と思い出す(セフィラー4には「記憶」という意味もある)と、今してることを簡単に投げ出さないで、もう一回可能性に目を向けてみよう、でもいいだろうし、今まで選択したのと別の可能性に向かうこともできる。
このパスの獅子座は後者のほうなのかな。選択の結果、あらわれてきた私を「あなたこういう人ですね」と定義されると「なんか違う」と言いたくなる。そこに限定されないで別の自分になりたい。
フロイトの話も出てました。フロイトが始めた精神分析も記憶をたどりますね。精神分析は「子どもの頃の経験で今こういう人間になった」など枠組みに固定するイメージがあるかもだけど、ほんとのところは、過去を引きずり出してしゃべる過程で無意識のパターンを自覚し(6みたい)、自身が変わっていくのが肝みたいです。
別の自分になろうとして、別の選択をするときに、自分の背後で働いている欲望のあり方、自分の内から働く「〜ではない」が原動力になる、というお話もありました。
このパスのヘブライ文字「蛇」=欲望はプラスにもマイナスにも働くもの。クリエイティブにもなるし、カオスにもなる。
ニーチェの「ディオニュソス的なもの」と「アポロン的なもの」を思いました。暴れ出そうとするエネルギー(ディオニュソス)とそれを抑えつける秩序(アポロン)。ディオニュソス的な「力」はライオンみたいなものか。
ライオンはコントロールできないけど野放しにもしない。アポロン的な形式とのバランスをとって、ようやく何かが成立する。拡張・力の柱(4の側)と制限・形の柱(5の側)の間で。
制限されたくない、反抗的な人間としては、前回より今回のが力が湧いてくるようでした笑
上記、フロイト、ニーチェのところは『現代思想入門』第四章 現代思想の源流―ニーチェ、フロイト、マルクス↓を参照しました。
以前の生命の木講座のパス29、獅子座
占星術から学ぶカバラの「生命の木」10のセフィラー及び22のパスと星座・惑星・元素の関係
スケジュール
次回10/13,以降10/27・・・
隔週金曜20時〜21時(1回1時間)
講師:伊泉龍一先生
受講料1回¥3,300
終わった回もアーカイブ受講できます。
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