1回目:イントロダクションとパス32「土星」世界、2回目:パス31「火」審判,パス30「太陽」太陽、3回目:パス29「魚座」月(パス28)、4回目:パス28「水瓶座」星、5回目:パス27「火星」塔、6回目:パス26「山羊座」悪魔(パス25)、7回目:パス25「射手座」節制、8回目:パス24「蠍座」死、9回目:パス23「水」吊るされた男(パス22)、10回目:パス22「天秤座」正義
今回はパス21と「木星」、生命の木では右側の柱にあるセフィラー7と4をつなぐパス。
占星術で木星は拡大発展、可能性とか言われますね。木星が自分の星座に来る時は何か広がりそうとか、ポジティブなイメージ。
可能性があるということは、何がどうなるかはわからない。自分が望むほうに展開するとは限らないし、思いもしないほうへ向かうかもしれない。不安になる?
パス21の下には「不安」のパス29がありました。先が見えない、わからないのをなくそうとすると、何らかの物語がいる(占い、霊能力、陰謀論、潜在意識、トラウマ心理学etc)。説明されると、わかった気になれるから信じてしまう?
それで安心を得たら、信じたことを崩されたくない。パス27(塔)の防御の姿勢でいたら、もう考えなくて済む。閉じていく。ほかの可能性に手を広げられない(パス21のヘブライ文字は「開いた手」)。
可能性も、その時点では確かめようがないけれど、「可能性にかけてみよう」「可能性を信じてみよう」には明るさがあります。希望がもてる言葉。
パス29「魚座」の共感力は木星エリアで生かされる、を思い出すお話もありました(木星は魚座のルーラー)。
運命論や「すべては必然」説だと、他者のどんな不幸も「しょうがない」で切り捨ててしまう。そうじゃなくて、「負い目」を感じ、「共感」することが大事になるのが、木星のパス・差し伸べる手のパス21だそうです。
哲学者エマニュエル・レヴィナスの名前が出てました。彼はフランスに帰化したユダヤ人で、第二次大戦はフランス軍兵士として従軍したため、強制収容所行きを免れました。しかしその間に近親者たちはホロコーストの犠牲になっていました。彼に非はありません。助ける術もありませんでした。それでもレヴィナスは彼らの死に責任を感じずにはいられなかったそうです。生き残った負い目が、その後の哲学に展開されたんでしょうか。
そこまでハードではなくても、貧困で苦しんでる子どもがいると知ったら、胸が苦しい。手を差し伸べることもできるんじゃないか。でも何もしていないやましさ。これも負い目かなぁ。(だからといって何ができるのか?は上と繋がってからの話だそうで楽しみです)。
パス21に意識を向けると感情のあり方も変わっていくとのこと。出会う人はコントロールできないから嫌な人もいる、だけど木星で「しょうがないなー」とおおらかになれたら、大目に見ることもできるか。
次のパス20も木星につながっています。今の自分はこうでも、来年は違う自分になってるかもしれない可能性へ。
次回は9/15です。
占星術から学ぶカバラの「生命の木」10のセフィラー及び22のパスと星座・惑星・元素の関係
スケジュール
次回9/15,以降9/29,10/13,10/27
隔週金曜20時〜21時(1回1時間)
講師:伊泉龍一先生
受講料1回¥3,000
終わった回もアーカイブ受講できます。
お申込みはこちらから↓
https://thelema-s.com/online230324.html
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