1回目:イントロダクションとパス32「土星」世界、2回目:パス31「火」審判,パス30「太陽」太陽、3回目:パス29「魚座」月(パス28)、4回目:パス28「水瓶座」星
5回目はベールの下の最後のパス、セフィラー8と7を結ぶパス27。
8(思考)と7(感情)は横並びだけど、上から数えたら7のほうが先にくるから、思考の前に感情が先立っている。その例をいくつもあげて解説いただきました。
- 好きな人、嫌いな人のことをずーっと考え続けてしまう。好きだから、ムカつくから。
- 自分が嫌いなものを他の人も嫌いであってほしくて、自分の考えに合う情報だけを探し続けてしまう。
考えたくなくてもやめられない、そればっかりになっちゃうのは、感情に動かされてるからなんですね。冷静なときなら意味ないことだと気づくだろうに、感情に飲み込まれている(このパスのヘブライ文字は「口」)最中にはわからないのでした。
このパスの占星術の対応は「火星」。まさに【一点集中】する惑星だと、伊泉先生の訳書『占星術完全ガイド』から紹介されました。
この本を持っているので読んでみましたらなるほど。
火星はわたしたちに何かを求めるように仕向け、そうすることによってわたしたちの行動を促す―その結果わたしたちはそれを得るために、ほとんどどんなことでも進んで行おうとする。さらに火星は(略)わたしたちに何かを求めるよう促すとき、公正であらねばならないということを忘れさせる。
『占星術完全ガイド』p.70.
大事なのはそんな自分に気づくかどうか。「あ、やってるわ、私」ってハッとしたら自分が固執してたことが恥ずかしくもなる。火星の発動を省みられたら、一点集中から距離をおけるかも。
といって感情をなくすのは無理だし、思考だけに偏ってもおかしくなると以前のパスで説明ありました。矛盾を崩されたくないから価値の転覆をはかったり、防御を固めるとか。
防御の姿勢はこのパスのタロット「塔」にもみられます。
あらかじめ危険を察知しておきたい、高い「塔」から見通して予測おきたい、という例。
しかし8で考えてわかることを超えてくるのが現実で、想定外は容赦なく起きるし、「塔」から落とされてようやく崩される思い込みもある。積み上げた「塔」に閉じこもるより、現実で出会う思いもしないものに驚き、面白がれるほうが楽しそう。10に戻れ!
生命の木をあがっていくということは、パスを開通させながら全部のセフィラーを点灯させていくようなものみたいです。一つあがれば一つ離れるんではなく。
火星は車のエンジンに似ている。それは粗野なパワーと動力を表している。それを生産的なものにするためには、抑制し方向づけられねばならない。
『占星術完全ガイド』p.70.
このパスではまだ制御されてない火星、上のセフィラー5で制御された火星になるようです。続きもお楽しみに。
次のパスからはヴェールを超えていきます。
占星術から学ぶカバラの「生命の木」10のセフィラー及び22のパスと星座・惑星・元素の関係
スケジュール
次回6/9,以降6/23,7/7,7/21,8/4
隔週金曜20時〜21時(1回1時間)
講師:伊泉龍一先生
受講料1回¥3,000
終わった回もアーカイブ受講できます。
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https://thelema-s.com/online230324.html
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