1回目:イントロダクションとパス32「土星」世界、2回目:パス31「火」審判,パス30「太陽」太陽、3回目:パス29「魚座」月(パス28)、4回目:パス28「水瓶座」星、5回目:パス27「火星」塔、6回目:パス26「山羊座」悪魔(パス25)、7回目:パス25「射手座」節制
8回目はパス24と「蠍座」、対応するタロットは「死」
カードを見てみると、馬の顔の横に2本の塔が見えます。同じ塔が「月」のカードにも描かれてました。ウェイトが意識的につながりをもたせてるようです。
ウェイト自身による解説書『The Pictorial Key to the Tarot』をみると、こうあります。
- 「月」では「塔の間の道は未知への入り口である」
- 「死」では「地平線の境界上の2本の柱の間には、不滅の太陽が輝いている」
(これは『シークレット・オブ・ザ・タロット 世界で最も有名なタロットの謎と真実』でも読めます。月はp.175.《訳注481》、死はp.157.)
「月」のパス29は不安がキーワードでした。一方の「死」は一見不吉だけど ”不滅の太陽が輝いている”。この太陽はパス24の片端のセフィラー6:ティファレト(太陽)、ということは、ベールを抜けると不安とのつきあい方が変わる?
これまでのパスには、不安を感じるものを見ないようにする動きもありました。しかし、目をそらしていても「死」はやってくる。楽しいことだけやっていたくても永遠には続かない。一瞬一瞬、終わっていっている・・・
かといって、まだ来ていない終わりを思い煩うのも、もう戻らないものを嘆くのも、詮無いことです。今この瞬間だって刻々と過ぎていき、二度とないのだから。今を大切にした方がいいですよね。
今を生きるには「感覚」に立ち戻ることだそうです。10マルクトの現実で、感覚を使って味わうこと(7ネツァク)。今ここに集中していたら、頭の中で考える過去や未来からは自然と離れてくでしょう。
これ、下のパスの現実逃避と同じように見えるけど、心のあり方が違うのがミソですね。
蠍座には「変容」というキーワードがあります。
蠍座の生き物はサソリだけじゃなく、ヘビもワシもそうであって、段階によって変わってくみたい。伊泉先生の別講座「神話で読み解く占星術の12星座の物語」ではこんな話がありました。
- 死へ向かうときは「サソリ」
- 変容すると「ヘビ」の叡智を身につける
- 再生して光の下へ帰還するのは舞い上がる「ワシ」
『生命の木―ゴールデン・ドーンの伝統の中のカバラ』の著者も、似たようなことを書いてます。
- 蠍:変化のための自己破壊
- 蛇:曲りくねり変化と協調していく
- 鷲:高く舞い上がりティファレトへ
「失いたくない」と執着するなら蠍座のネガティブで、ずっと同じままではいられないと知ってるサインだからこそ意識を変えていけるってことでしょうか。
水サインの蠍座に続いて、四元素の「水」が次回です。パス23「吊るされた男」のところ、7/21またお待ちしております!
以前の生命の木講座のパス24と、星座講座の蠍座回をはっておきます。
占星術から学ぶカバラの「生命の木」10のセフィラー及び22のパスと星座・惑星・元素の関係
スケジュール
次回7/21,以降8/4,9/1,9/15,9/29,10/13,10/27
隔週金曜20時〜21時(1回1時間)
講師:伊泉龍一先生
受講料1回¥3,000
終わった回もアーカイブ受講できます。
お申込みはこちらから↓
https://thelema-s.com/online230324.html
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