1回目「太陽」前編、2回目「太陽」後編、3回目「月」前編、4回目「月」後編と「水星」少し、5回目「水星」、6回目「金星」前編、7回目「金星」後編「火星」少し、8回目「火星」、9回目「木星」
今回は木星の続きから土星へ
対照的な惑星ですが、単純に、木星=良い、土星=悪いじゃないのが心理占星術で、木星にも土星にも良い面も悪い面も両方あるという話。
木星はソーシャル・プラネット。社会で認められるようなことをすれば成功につながる、でも、社会的によいとされることに一直線だと失われるものもありますね。
人間関係でも、社会的な“目的“で付き合う人を選ぶというのは、木星の意外にドライな一面でした。ステイタスや力のある人と交流するとか、個人的な好き嫌いは関係ない、とか。
伊泉先生があげてくださった例は、友だちならただ会いたいから会うけど、仕事だけの付き合いの人に用事もなく会おうと言われたら「なんで?」となる、というもの。
なるほど、木星的な”目的”がないとお誘いできない人のことを思い浮かべれば、木星的な関係性が想像できます。
あとふと思いました、マルチ商法の勧誘はネガティブな木星ですかね?社会的成功のために知り合いを使う、テキスト中の ”ユピテルは友人を必要としなかったが(略)好きなように人々を利用した” を思わせる…
ユピテルの残影が残る「皇帝」カードもネガテイブだとそういう面ありませんか?

続いて土星、神さま的には土星は木星のお父さん。
ギリシャ | ローマ | 英語 | 惑星 | |
祖父 | ウラノス | ウラヌス | Uranus | 天王星 |
父 | クロノス | サトゥルヌス | Saturn | 土星 |
子 | ゼウス | ユピテル | Jupiter | 木星 |
神話では、ウラノスはクロノスに、クロノスはゼウスに倒されています。家父長制の社会では父は「法」、絶対的な存在。それでも父殺しが繰り返されたのは?どんな秩序も新しい秩序に取って代わられる、永遠に続くものはないという話。
”我が子を食らうサトゥルヌス”から、イエスに例えられるユピテルへ、厳しい土星から贈り物の与え手木星へ。父と法の姿が変わっていったんですね。
時代の変化について、ユングの考えも紹介していただきました。占星術上の時代区分(魚座時代→水瓶座時代とか)と私たちが何を大切にしていくか、心の変化がシンクロしてるというもの。
木星にやっつけられた土星ですが、土星だって悪いとこばかりじゃない、試練を恩恵にもできるよとするのが心理占星術。次回6/11、土星の続きです。
個人的には、その社会で善いとされてることに邁進する木星より、善悪って一概には言えないよねって考える土星のがシンパシーを感じます。
この講座のテキスト:
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神話で本格的に学ぶ現代占星術―惑星編
- 1回目「太陽」前編
- 2回目「太陽」後編
- 3回目「月」前編
- 4回目「月」後編と「水星」
- 5回目「水星」
- 6回目「金星」前編
- 7回目「金星」後編と「火星」
- 8回目「火星」
- 9回目「木星」
- 10回目「木星」「土星」
- 11回目「土星」
- 12回目「土星」
1回約90分
受講料1回¥4,500
講師:伊泉龍一先生
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6回目のみ60分、受講料¥3,000
講師:伊泉龍一先生

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講師:伊泉龍一先生
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受講料1回¥3,000
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