1回目「太陽」前編、2回目「太陽」後編、3回目「月」前編、4回目「月」後編と「水星」少し、5回目「水星」、6回目「金星」前編、7回目「金星」後編「火星」少し、8回目「火星」
木星が魚座に移動した日に木星講座でした。王の帰還。
ちょっと前置きですが、現代占星術ではサインとハウスがいっしょくたになってるんですね。古典の占星術ではサインとハウスはまったく別の概念だったのに、どっちも12個ずつだから?さらに惑星も、その惑星がルールするサインとハウスにひもづいてるから
今回の木星だと
- 木星―射手座―9ハウス
- 木星―魚座―12ハウス
で、著者たちは木星の意味に、射手座や魚座、9ハウス12ハウスのイメージを持ち出してきてます。
心理占星術の特徴として、発達心理学風の観点もありますね。1ハウスから12ハウスまで/牡羊座から魚座までの人間成長のストーリー。発達心理学と違うのはニューエイジ系スピが入ってるとこです。最終的に”全体性と融合する”とか。
惑星も月→水星→金星→太陽→火星→木星→土星の順に、赤ちゃんから大人になるプロセスを表すといいます。これだと木星は人生の後半、そしてソーシャル・プラネットでもあります。
(ソーシャル・プラネットについては占星術完全ガイド49ページにも解説あります)
ある程度成熟した段階の星で、社会性と関わりがあって、男性性の元型を持つというと、お父さん的な存在?!
テキストでは主にゼウスを引き合いに出していました。神々の王であり、たくさんの子どもたちの父でもある神。
ギリシャ | ローマ | 英語 |
ゼウス | ユピテル | ジュピター |
神々の王としては、宇宙の秩序を守るため、ほかの神々や人間の行いを裁く立場でもあったわけですね。褒美を与えるか雷を落とすか(雷神)。管理するというと土星のようだけど、9ハウスの「法」から木星にもそう意味づけられるのか。
高みから全体に目を配ってると、細かいものが見えにくくもなるという話もありました。

そのわりには好みの女神/女性をピンポイントで見つけて襲ってらしたような??
これはエロ目的じゃないというんです。子どもをたくさん生み出すのが神の本領だとか(いやいや、ガニュメデスも誘拐してたよなぁ、美少年は子どもを産なめいのでは?とよぎるけど)実際、最高神の血筋に連なりたい人間もいたようだし、素晴らしい贈り物になったのでしょう。
でもゼウスのような人と付き合うのは寂しそう…社会生活が第一で、個人的な人間関係はどうでもいいってなるとねぇ。木星の「拡大」「発展」は「関係を深める」とは両立しないのかも。
木星のネガティブも垣間見えたところで、次回に続きます。木星は残り少々で、土星にも入ります。
心理占星術で有名なリズ・グリーンが土星だけの本を出してるくらい、心理占星術は土星が大好きっていう話ですよ。土星回は濃そうです。ぜひいらしてください。
この講座のテキスト:
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神話で本格的に学ぶ現代占星術―惑星編
- 1回目「太陽」前編
- 2回目「太陽」後編
- 3回目「月」前編
- 4回目「月」後編と「水星」
- 5回目「水星」
- 6回目「金星」前編
- 7回目「金星」後編と「火星」
- 8回目「火星」
- 9回目「木星」
- 10回目「木星」「土星」
- 11回目「土星」
- 12回目「土星」
1回約90分
受講料1回¥4,500
講師:伊泉龍一先生
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1〜5回目は1回90分、受講料¥4,500/回
6回目のみ60分、受講料¥3,000
講師:伊泉龍一先生

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1回1時間
受講料1回¥3,000
講師:伊泉龍一先生
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