1回目パス32「世界」、2回目パス31「審判」、3回目パス30「太陽」、4回目パス29「月」、5回目パス28「星」、6回目パス27「塔」、7回目パス26「悪魔」、8回目パス25「節制」
【第一弾】のラスト9回目はパス24とタロット「死」
今回もパスの前にタロットのお話から。
昔のカードと比べると
大鎌をふるっている死神より、馬に乗った騎士のが「やってくる」感があります。
絵を変えたのは、このパス24の「時間」的なものを表すためですかね。
いつか終わりがやってくる、だけどそれはまだ「先」だと思ってる。メメント・モリ ”死を忘れるな” は、医療の不備や紛争が日常の時代・地域では切実でしょうけれど、まぁまぁ平和な世の中ならそこまで迫ってこなくて、終わりを忘れていられます。
ふだんはそうでも、ふと考えてしまうときがくるんでしょう。先をみたときに感情はどこへ向かうのか。
「死」が対応するパス24は、7ネツァク(感情)と6ティファレトを結びますが
6じゃなくて、8ホドに行くパターンがあります。ネガティブな思いをクリアしてくれる物語―いい子にしてたら天国に行ける、魂は永遠、生まれ変わりなど―で安心を得るもの。
それはそれで、ある種の人生の意味みたいなのが見つかるでしょう。
でもそういうのを信じられないと、「何のために生きてるの?どうせ終わるのに」なにもかもが虚しくなってしまう。
冷めきってしまったら、生きながら死んでるようなもの。このパス24のヘブライ文字は「魚」、人のような体温をもたない冷たい生き物でした。
こういう虚無感に陥るのは、6ティファレトにあがった心境のひとつみたいです。せっかくパスを進めても虚しくなるなんて。
それなら、6に行かずに7のまま「人生の意味なんて別に考えなくてもよくない?今この瞬間を楽しもう」ってエピキュリアンのが幸せそう。
だけども木はもっと上に続いていきます。冷めた感じの裏を返せば「一切をあるがままに眺める」心の落ち着きがあるということ。
6の重要さがわかるのは、この先のパス23〜19,セフィラー5,4までたどり着いたあとみたいです。
来月からちょうどその部分です。
【第2弾】ヴェールの上から深淵の下まで
- パス23〜19,タロット「吊るされた男」から「力」
- 10/6,10/20,11/3,11/17,12/1
講師:伊泉龍一先生
20時〜21時(1時間)
受講料1回¥3,000
【第一弾】も今からでも録画で受けられます。
【第1弾】マルクトからヴェールを抜けるまで
講師:伊泉龍一先生
受講料:1回¥3,000(1時間)
- 1回目:パス32/タロット世界
- 2回目:パス31/タロット審判
- 3回目:パス30/タロット太陽
- 4回目:パス29/タロット月
- 5回目:パス28/タロット星
- 6回目:パス27/タロット塔
- 7回目:パス26/タロット悪魔
- 8回目:パス25/タロット節制
- 9回目:パス24/タロット死
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