1回目:天王星1、2回目:天王星2、3回目:天王星3、4回目:天王星4、5回目:海王星1、6回目:海王星2
前回、海王星は「自我の境界を無くしていく」という話がありました。他の人への思いやりになるならいいけれども、自分を超えて神と一体化するぞ!ってほうに進んでくと、反対に自我を強めてしまう。「私は特別」って思ってしまう。
「私は上の次元にいく」という夢も海王星的といえばそうか、でも自分だけ特別だとするのは境界線を引きまくっているのでは?
このあとのテキストは、個人的な夢を超えて社会の理想を書いています。トランスパーソナル(超個)な惑星ですもんね。
海王星はその最も純粋な意味で社会主義
占星術と神々の物語p.261.
この「純粋な意味で」というのを伊泉先生が解説してくださいました。社会主義だと、集団のために個人がなくなる、みんな一緒になる。今そうしろと言われたら抵抗あるけれども、社会主義が生まれた時代には人々の理想だったんだなと思いました。
過去形でもないか。グローバル経済の今、富の集中は産業革命のころの比じゃなく、資本主義を問い直す動きがありますね。
いつから水は買うものになったのか?もともと共有財産だったものまで商品化されてない?てこの本で読んだのですが
所有について考えると、何もかもみんなのものにはできないけど、誰もが自分さえよければいい、他の人が困っても知らん、ではディストピアしかない。海王星の想像力、理想を描く力が期待されます。まずヴィジョンがないと世界は変わらない。
忘れられがちなのは、海王星がポセイドンの荒々しさも含むこと。神の怒りの爆発は理不尽、だけどどうしようもない。昔の人が、突然襲ってくる自然災害を神のせいにしたのもわかります。トランジットの海王星は大嵐を呼ぶかもしれない。社会の変革になるのか、個人のレベルでは心理的な嵐か。


そして冥王星へ。
今までの惑星と同じように、この3つから意味が作られてるとのこと。
- 神話
- 発見された当時のできごと
- ルーラーシップ
今回は発見時(1930年)の世界情勢とルーラーの関係が主に解説されました。不穏な時代にシンクロするかのように深層心理学が台頭、心の深みに降りていくのと冥王ハデスが重なります。ハデスがいるのは地下世界。
その地下世界に連れ去られ、ハデスの妻として地下世界の女王となったペルセフォネを冥王星の女性面としてみていくようです。
彼女もまた常に影の中で―強い所有欲を持つ母デメテルの影の中で、その後はハデスの側の影の中で―生きてきた。
占星術と神々の物語p.267.
これは深層心理の”おいしい話”だそうですよ。続きも楽しみです。次は2/4,またお待ちしてますね。
天王星・海王星・冥王星を深く学ぶ―神話の「元型」とトランスサタニアンの意味
講師:伊泉龍一先生
次回2/4,以降2/18,3/4,3/18
夜8時〜9時(1回1時間)
受講料1回¥3,000
終わった回も録画で受講いただけます。
- 1回目「天王星」1
- 2回目「天王星」2
- 3回目「天王星」3
- 4回目「天王星」4
- 5回目「海王星」1
- 6回目「海王星」2
- 7回目「海王星」3「冥王星」1
お申込みはこちら↓
- 神話で本格的に学ぶ現代占星術―惑星編(太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星)
- 内なる「女性性」の元型としての小惑星―女神たちの伝承と小惑星(ケレス、パラス、ジュノー、ベスタ)
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