レポ◆神話で本格的に学ぶ現代占星術―惑星編4回目「月」2021/3/5

1回目「太陽」前編2回目「太陽」後編3回目「月」前編

今回は「月」前半部分をふりかえってから残りに進み、「水星」にも少し入りました。

ホロスコープ上の「月」は何を表す?

占星術家のなかでも意見がわかれるようですが、それでもみんなに共通なのは「母性」と「感情」を象徴するということ。

ここでの「母性」には、自身の母性だけじゃなく、子どものころの母(養育者)との関係も含まれるそうです。

母との関係性はチャートの中の「月」のサイン・ハウス・アスペクトをみるんだけれども、生まれたときの月の相も関係あるかもよーが面白く思いました。

Lunation Cycle: A Key to the Understanding of Personality (English Edition)

満月は母性の最高潮→満月生まれは母の影響力を生涯ずっと感じるかも。欠けていく月はデメテルとペルセフォネの別れの物語→月が欠けていくときに生まれた人は子どもの頃に孤独を感じたかも、などなど。

ご参加者様の中には「あたってる!」とおっしゃってた方もありました。

私は、ルディアのルネーション・サイクルの考え方が魔女系に伝わって「新月の願い事」が生まれたとか、月と犬のコンビネーションはヘカテ由来だとかも興味をひかれましたが

タロットの「月」にも犬ですね

本題に戻ると、相で占えるくらい、日々見た目が変わっていくのが月。だから変わりやすい人の心「感情」と関連づけられたんですね。

「あの人には幻滅した。もう二度と会わない」と言ってた人が、翌月にはもう喜々として会いに行っていても、「えぇ?!前の気持ちはなんだったの?」と驚くほうが野暮なんでしょうなぁ。

気持ちは変わるのが当たり前、そして内側からわいてくる強い気持ちに突き動かされるのが人間とすれば。

だとしても、感情の揺れ幅は人によるのでしょう。それこそ子どものころに育まれた感情パターンが関係してるんじゃないかな。ころころ変わっても愛されてた人は気まぐれでいられるだろうけれど、それが許されなかった人には難しいだろうし。

あるいは「月」より「太陽」のほうががんばってると、理性で感情を抑えちゃうのもあるでしょうし。

自分で体現しない惑星を外に求めちゃう、ユングの「投影」も出てましたが、そもそも全部の惑星を使っていかなきゃいけないのかどうか。心理占星術でいう惑星の人間成長物語は男性モデルで考えられてる、そうじゃない人生もあるんじゃないか?というお話にふむふむと思いました。

著者たちは、母性を「月」だけじゃなく「地球」や「ケレス」にも割り振っているそうです。女性性のほかの面も、小惑星までぜんぶ読んだら全貌が見えてくるでしょうか。

個人的には「水星」に入って、男性性/女性性の話から離れたのでちょっと気楽になりました。

「水星」はおもしろい神さまですよね。トート、ヘルメス、メルクリウス、次回が楽しみです。

この講座のテキストは

占星術と神々の物語 ーホロスコープの中の元型

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神話で本格的に学ぶ現代占星術―惑星編

  • 1回目「太陽」前編
  • 2回目「太陽」後編
  • 3回目「月」前編
  • 4回目「月」後編と「水星」
  • 5回目「水星」
  • 6回目「金星」前編
  • 7回目「金星」後編と「火星」
  • 8回目「火星」
  • 9回目「木星」
  • 10回目「木星」「土星」
  • 11回目「土星」
  • 12回目「土星」

1回約90分
受講料1回¥4,500
講師:伊泉龍一先生

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1〜5回目は1回90分、受講料¥4,500/回
6回目のみ60分、受講料¥3,000
講師:伊泉龍一先生

天王星・海王星・冥王星を深く学ぶ―神話の「元型」とトランスサタニアンの意味

1回1時間
受講料1回¥3,000
講師:伊泉龍一先生

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