今回は「月」前半部分をふりかえってから残りに進み、「水星」にも少し入りました。
ホロスコープ上の「月」は何を表す?
占星術家のなかでも意見がわかれるようですが、それでもみんなに共通なのは「母性」と「感情」を象徴するということ。
ここでの「母性」には、自身の母性だけじゃなく、子どものころの母(養育者)との関係も含まれるそうです。
母との関係性はチャートの中の「月」のサイン・ハウス・アスペクトをみるんだけれども、生まれたときの月の相も関係あるかもよーが面白く思いました。

満月は母性の最高潮→満月生まれは母の影響力を生涯ずっと感じるかも。欠けていく月はデメテルとペルセフォネの別れの物語→月が欠けていくときに生まれた人は子どもの頃に孤独を感じたかも、などなど。
ご参加者様の中には「あたってる!」とおっしゃってた方もありました。
私は、ルディアのルネーション・サイクルの考え方が魔女系に伝わって「新月の願い事」が生まれたとか、月と犬のコンビネーションはヘカテ由来だとかも興味をひかれましたが

本題に戻ると、相で占えるくらい、日々見た目が変わっていくのが月。だから変わりやすい人の心「感情」と関連づけられたんですね。
「あの人には幻滅した。もう二度と会わない」と言ってた人が、翌月にはもう喜々として会いに行っていても、「えぇ?!前の気持ちはなんだったの?」と驚くほうが野暮なんでしょうなぁ。
気持ちは変わるのが当たり前、そして内側からわいてくる強い気持ちに突き動かされるのが人間とすれば。
だとしても、感情の揺れ幅は人によるのでしょう。それこそ子どものころに育まれた感情パターンが関係してるんじゃないかな。ころころ変わっても愛されてた人は気まぐれでいられるだろうけれど、それが許されなかった人には難しいだろうし。
あるいは「月」より「太陽」のほうががんばってると、理性で感情を抑えちゃうのもあるでしょうし。
自分で体現しない惑星を外に求めちゃう、ユングの「投影」も出てましたが、そもそも全部の惑星を使っていかなきゃいけないのかどうか。心理占星術でいう惑星の人間成長物語は男性モデルで考えられてる、そうじゃない人生もあるんじゃないか?というお話にふむふむと思いました。
著者たちは、母性を「月」だけじゃなく「地球」や「ケレス」にも割り振っているそうです。女性性のほかの面も、小惑星までぜんぶ読んだら全貌が見えてくるでしょうか。
個人的には「水星」に入って、男性性/女性性の話から離れたのでちょっと気楽になりました。
「水星」はおもしろい神さまですよね。トート、ヘルメス、メルクリウス、次回が楽しみです。
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神話で本格的に学ぶ現代占星術―惑星編
- 1回目「太陽」前編
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- 4回目「月」後編と「水星」
- 5回目「水星」
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- 12回目「土星」
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- 6回目:ベスタ
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天王星・海王星・冥王星を深く学ぶ―神話の「元型」とトランスサタニアンの意味
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