1回目「太陽」前編、2回目「太陽」後編、3回目「月」前編、4回目「月」後編と「水星」少し
今回は「水星」
水星の英語マーキュリーのもとはローマのメルクリウス、その前はギリシャのヘルメス、バビロニアやエジプトにも同じような機能を持つ神がいたんですね。
同じ知性の神でも、ネボやトートは威厳ある神だったのに対して、ヘルメスは生まれながらの泥棒。えらい違いです。
知性自体は道徳と無関係
だから水星は、太陽や木星と結びついて働くほうがいいと著者たちはいいます。要領よく得しようじゃなく、社会にとっていいことするために知性を使おう(木星はフロイトのスーパーエゴみたいな役割?)
伊泉先生はタロットの「正義」「教皇」「女教皇」を使って説明してくださいました。
そして、月とのつながりも必要だといいます。合理的な思考だけで感情がなかったら…人間関係を作るのも難しいでしょうね。
ほかにも土星、天王星など、とにかく他の惑星とのつながりをみるようにと書かれてます。なぜ?
占星術上の水星が”関係性を作っていく”惑星だから!
水星が強くて、他の惑星との関係があまりできてないと、ユングがいう元型「永遠の少年」「永遠の少女」。それはそれで魅力的な人物ですけどね。
これだけで終わらず全部の統合を目指そう!なのがユング心理学で、水星はその統合の媒介になれる惑星みたいです。
4元素を一つに結びつけるマジシャンのように、心の4つの機能―直観・感情・思考・感覚―をひとつにしていこう。
このほか、カドゥケウスの杖からホリスティック医療、アラン・レオのオクターブ・エクスプレッション、古典占星術の水星の属性や身体部位との対応、水星の速度、ホラリー占星術、プログレス…と、もりだくさんでした。
知らない手法がいっぱいだと「?」が点滅した方もあるかもしれませんが、伊泉先生がおっしゃってましたね。水星は情報を整理していく惑星だって。
今回のようにタロットや生命の木と結びつけると、理解がしやすい方もあるかもしれません。いろいろ聞いてたら知的好奇心がわいて、勉強を広げたくなった方もあるかもしれません。ご自身にとっていい方法を見つけていただけたらなと思います。
また、月と連動することで、水星の学びが記憶されていくという話もありました。生命の木の10マルクト―9イェソド―8ホドの反復から、自分の言葉で語れるまでいきたいですね。
今回の水星はこの回で終わらせるため、淡々とテキストを進めていただきましたが、次回からは伊泉先生に好きなようにお話いただきます。背景知識や横道にそれた話も聞きたいと思ってくださる方に来ていただけたらと思います。
この講座のテキストは
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神話で本格的に学ぶ現代占星術―惑星編
- 1回目「太陽」前編
- 2回目「太陽」後編
- 3回目「月」前編
- 4回目「月」後編と「水星」
- 5回目「水星」
- 6回目「金星」前編
- 7回目「金星」後編と「火星」
- 8回目「火星」
- 9回目「木星」
- 10回目「木星」「土星」
- 11回目「土星」
- 12回目「土星」
1回約90分
受講料1回¥4,500
講師:伊泉龍一先生
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- 5回目:ベスタ
- 6回目:ベスタ
1〜5回目は1回90分、受講料¥4,500/回
6回目のみ60分、受講料¥3,000
講師:伊泉龍一先生
天王星・海王星・冥王星を深く学ぶ―神話の「元型」とトランスサタニアンの意味
1回1時間
受講料1回¥3,000
講師:伊泉龍一先生
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