2013.9.11〜2015.1.14 ウエイト版タロット研究会:講座レポート

ウエイト版タロット研究会

ウェイト版(ライダー版)に秘められたシンボリズムを原典から読み解く

2013/ 9/11(水)~7 /9(水)14:00~15:30(1回1時間半)
2014/ 9/10~2015/1/14(水)14~17:00(1回3時間)

講師:伊泉龍一先生

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レポート:
2013年の9月に始まり、特別授業「生命の木」(2回)を含むと全13回、1年4カ月にわたる長丁場の回でした。「占い方」は一切やらないし、かなりのマニア向 けでございました。

というのも、「ウエイト(ライダー)版タロットデッキは初心者向け」ってなってるみたいですが、作者のウエイト氏自身は、そもそも「占い用じゃない」、神秘主義の道を伝えるものだとしています。

な・の・で、ウエイト氏自身の解説本には、グノーシス主義、キリスト教思想、錬金術など、日本では一般になじみのない考 え方がたっぷり盛り込まれていて、ただ英語が読めるだけじゃ理解できないんですよね。「グノーシス主義と は何ぞや?」「神と一体化するとは?」等々、この研究会では、1年半近くをかけて、ウエイトの神秘主義をくわしーく解説していただきました。

説明のため、ニーチェやハイデガーなどの哲学、トランスパーソナルなどの心理学も出てきたり。さらっと聞くだけでわかるものでなく、プリントやノートとにらめっこ。途中でお辞めになった方は「占いに使えない」「難しい」から嫌だと感じられたのかなぁと思います。

逆に、こういう内容だからこそおもしろい!と思う方々は、とても喜んでくださいました。「感動して涙が出ました!」と言って下さる方さえありました!私も、大アルカナ22枚に秘められた物語を聞けて、充実感でいっぱいです。本当に好みが大きく分かれた講座でした。

難しい話を、わかるように…伊泉先生にも無理を申しました。「ウエイト版は、とうぶんやらない」そうですσ(^_^;)

この講座は録画をしました。途中からご参加の方、一部をお休みされた方、受講されていない分の視聴が必要でしたら、お知らせくださいね~~

内容一覧(1~8回目:1回1時間半、9回目~1回3時間)
各回タイトルをクリックすると、1回ずつのレポートも見られます
1回目: 2013/ 9/11「タロットの歴史
2回目: 2013/10/ 9「歴史の続きと魔術師(前篇)
3回目: 2013/11/13「魔術師(後篇)
4回目: 2013/12/11「女司祭」(音声のみ)
5回目: 2014/ 2/19「女帝
6回目: 2014/ 4 /9「皇帝~司祭
7回目: 2014/ 6/11「タロットとカバラの生命の木(前篇)
8回目: 2014 /7 /9「タロットとカバラの生命の木(後篇)
9回目: 2014/ 9/10「恋人・戦車
10回目: 2014/ 10/8「力・隠者運命の車輪正義
11回目: 2014/ 11/12「吊るされた男・死・節制
12回目: 2014 /12/10「悪魔・塔・星・月」
13回目: 2015/1/14「太陽・審判・世界・愚者」

お問合わせ・お申込みは
お問合わせフォームか、TEL090-8334-8782 までどうぞ。

 

講座案内文

日本でも最もポピュラーなタロットと言えば、「ウェイト版(ライダー版)」です。非常に魅力的デザインであるため、初心者向けとされがちなウェイ ト版ですが、実はそのカードの一つ一つのモチーフには、グノーシス主義、カバラ、マルティニズム、錬金術、占星術などの影響を受けた作者である アーサー・E・ウェイトの神秘思想が、非常に緻密に計算されて込められています。本講座では、「ウェイト版」のシンボリズム解釈の序論として、 1910年に出版された作者自身による解説書『タロットへの鍵(Key to the Tarot)』を手掛かりにしながら、一般的なタロットの入門書では語られることのない、そこに秘められた意味を浮き彫りにしていきたいと思います。『タ ロットへの鍵』を日本語訳し、注を付したテキストをお配りしますので、すでに 「ウェイト版」をお使いの詳しい方から、プロフェッショナルの方まで、どうぞご参加ください。原典に記されたウェイト自身の言葉を理解していく内に、これまで思いもしなかった「ウェイト版」に秘められた深い意味を実感していただけることと思います。

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