レポ★タロットの大アルカナと共に学ぶ「生命の木」3の7回目パス12「魔術師」2022/3/23

【第3弾】1回目パス18「戦車」2回目パス17「恋人たち」3回目パス16「司祭」4回目パス15「皇帝」5回目パス14「女帝」6回目パス13「女司祭」

今回はパス12「魔術師」に入る前に、前回のパス13のヘブライ文字ギメルから。これは「ラクダ」って意味なんですね。渡るのが難しいパスを砂漠の旅に例えてるんだそうです。

トート・タロットの女司祭にはラクダがいますね

「私って何なのか?」

お腹が空いてるときに食べ物を見たら「食べたいな」と思う、この段階では自動で反応してるだけだけど、「今、私はこれを食べたいという欲望をもってるな」とメタにみるのがティファレトですよね。そう気づいてる私って何?これが本当の私?

もっと下のパス20「隠者」のあたりでも自分探しがありました。今に満足してないから「本当の自分」を見つけようとしちゃう。でも「本当の自分」なんかない、いろんなことをやってるうちに浮かび上がってくるよ、と。

それがこのパスまで上がってくると、幻想としての「本当の自分探し」どころか、私の「本質」とは何なのか?という疑問が出てくる。

先日、15年ぶりくらいに昔の知り合いに会って「ぜんぜん変わってないですね」みたいな会話をしたばかりですが、いやいや、変わってますよね。見た目だって年相応に変化してるし、仕事上での立場も変わったんだから。でも話したら「変わってないね」て言いたくなる何かがある。それが本質?

このへんのお話は難しくてまだ消化できてないんですが、個人的に思いだしたスピノザの話を書きます。

古代ギリシャの哲学は本質を「形」として捉えていた、でも17世紀のスピノザという哲学者は、各個体が持っている「力」を本質だとした。たとえば馬。「形」でみれば農耕馬も競走馬も同じ馬、だけど農耕馬と競走馬では使う「力」が違う。ゆっくり耕す農耕馬は、速く走る競走馬よりも、農耕牛に近いのでは?

スピノザは、どんな性質の「力」を持ったものが、どのような場所・環境に生きてるか、具体的に考えるのが大事、と生態学的に見ていた。人間なら手足は2本ずつ、自由に動かせる範囲も決まってる、与えられた条件を超えることはできないけど、その中で自分の力をうまく発揮できるようにしていく。

セフィラー3の側の「形」と2の側の「力」。絶対的な世界があるんじゃなくて、人や虫や犬や、その身体に応じて世界が立ち現れてくる。私に何ができるのか?は下に降りていって実現する。などのお話を聞いて思い起こされたことでした。ほかにも…長くなるから止めます。

今回のパス12はセフィラー3と1を結ぶもの。3側の柱は、8思考からあがってきて3で知性の限界に至りました。なんで世界はこうなってるかはわからない、でも現に世界はこうある。そしてこの世界には超えられない枠組みがある。時空を超えられるとするのは「魔術師」の願望?!

次回はついに最後のパス11と「愚者」です。上のほうのパス3本をまとめていただけるそうです。

最終回もどうぞよろしくお願いします。

タロットの大アルカナと共に学ぶ「生命の木」

【第3弾】深淵の上まで―パス18〜11,タロット「戦車」から「愚者」

講師:伊泉龍一先生
次回4/6
20時〜21時(1回1時間)
受講料1回¥3,000

お申込みはこちら

伊泉龍一先生の生命の木講座◆タロットの大アルカナと共に学ぶ「生命の木」パス18〜11,タロット「戦車」から「愚者」オンライン講座
伊泉龍一先生の生命の木講座「下から上へ」版。生命の木のパス全部をタロットの大アルカナの絵やヘブライ文字との対応も含めて、じっくりと説明あります。第3弾はパス18〜11,タロット「戦車」から「愚者」

終わった回も録画受講できます

  • 1回目:パス18/タロット戦車
  • 2回目:パス17/タロット恋人たち
  • 3回目:パス16/タロット司祭
  • 4回目:パス15/タロット皇帝
  • 5回目:パス14/タロット女帝
  • 6回目:パス13/タロット女司祭
  • 7回目:パス12/タロット魔術師
【第1弾】【第2弾】はこちら

【第一弾】マルクトからヴェールを抜けるまで
パス32〜24、タロット「世界」〜「死」

【第2弾】ヴェールの上から深淵の下まで
パス23〜19、タロット「吊るされた男」〜「力」

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