多様性

「多様性を大事にしよう」て言います。一方で、集団から浮いてもいけない。条件付きの多様性というか、その社会のマジョリティが許容できる範囲の個性ならいいけど、それ以上の凸凹は歓迎されないように見えます。

その社会の「正しい/おかしい」「善い/悪い」の線引き、暗黙の価値観がありますよね。おかしい側に入っちゃうと直さなきゃいけないのかなぁ。

そのままでは生きにくい人がその社会で適応できるようになるのは、本人にとっても便利はあるかもしれないけど、矯正によってみんなが平均的になったら、多様性もなにもあったもんじゃないのでは?

似たようなことを占いでも思うことがあります。

生年月日で性格をみるタイプの占い。「いろんな人がいておもしろいねー」で終わればいいんだけど。

たとえば「和を尊ぶ」社会なら、自分中心な人には「人の気持ちを考えなきゃいけないよ」、逆に「自分の意志で行動するのが大事」とするなら、受け身の星には「流されてばっかりじゃだめよ」とか、説教が生まれる。

その占いの世界観なのか、時代やお国柄によるものか、あるいは占い師個人の価値観なのかわからないけども、ある価値基準にそって、良い/悪いに分けられてるような。

これ、悪いほうにラベリングされたらたまりませんよね。生まれながらに原罪を負ってるようなもので…悪い面が発動しないように気をつけ続けなきゃいけないと占いが苦しくなる。

12星座にしろ、干支にしろ、人を分類するなら、良い悪いじゃなくて「みんな違ってみんないい」の方向ならいいなぁと思ったりします。

コメント