【暗記からの解放】タロットカードを理解しやすくなる配列

「タロットカード78枚の意味が、どうしても覚えられない」 「『魔術師』は“始まり”、『戦車』は“勝利”…キーワードを暗記するのに疲れてしまった」

タロットを学ぶ多くの人が、一度はこんな壁にぶつかります。しかし、もしカードの意味を“暗記”するのではなく、理解をすすめる方法があるとしたら、知りたくありませんか?

今回は、カード1枚1枚をバラバラに覚えるのではなく、カード同士の関連性から学んでいく方法をご紹介します。

カードを「並べて」見る

タロットの解釈を深めるコツは、1枚のカードを「大アルカナ22枚」の物語の中の1ピースとして捉えることです。

著名なタロット研究家レイチェル・ポラックは、カードを7枚ずつ3段に並べることでその関連性を読み解きました。下の本に載っています。

『タロットの書 叡智の78の段階』 レイチェル・ポラック (著), 伊泉 龍一 (翻訳)

このように、タロティストたちはカードを特定のルールで「配列」し、そこに共通項やストーリーを見つけ出すアプローチが研究されてきました。

今回は伊泉龍一先生独自の配列法です(下の本のp.165.~にも載ってます)

『リーディング・ザ・タロット -大アルカナの実践とマルセイユ・タロットのイコノグラフィー』 伊泉 龍一 (著), ジューン 澁澤 (著)

主体性の列と受容性の列

その方法とは、大アルカナの1番から19番までを(10番は一旦除き)、以下のように縦の列でグループ分けして見ていく、というものです。

今回は「1マジシャン, 4皇帝, 7戦車」の列と「11力, 14,節制, 17星」の列に注目してみましょう(ウェイト版で11は「正義」ですが伝統的なタロットの番号に合わせて「力」とします)

1.主体性の列(1, 4, 7)

ここに並ぶのは、「魔術師」「皇帝」「戦車」。一見バラバラに見えますが共通点があります。

  • 全員が「男性」であること
  • 全員が「自らの意志で、能動的に何かを行う」存在であること

● 1. 魔術師: 目の前の道具を使い、自ら物事を「始める」存在。 ● 4. 皇帝: 誰にも命令されず、自ら「意思決定する」存在。 ● 7. 戦車: 欲しいものを勝ち取るため、外の世界へ出ていく「行動する」存在。

この3枚のカードは、タロットにおける「主体性・能動性」というテーマを共有しています。

2.受容性の列(11, 14, 17)

次に、こちらの列を見てみましょう。並ぶのは、「力」「節制」「星」です。

  • 全員が「女性」であること(「節制」も伝統的に女性像で描かれます)
  • 全員が「自分以外の何かと向き合い、それを受け入れる」存在であること

● 11. 力: 獰猛なライオン(=思い通りにならないもの)と対峙し、それを力でねじ伏せるのではなく「向き合い、受け入れる」。 ● 14. 節制: 異なる性質を持つ2つの液体を、一つの壺の中で「混ぜ合わせる」。自分には不要だと思っていたことも受け入れるプロセスを示します。 ● 17. 星: 持っているものを惜しみなく、大地や水へと「流し、手放す」。

このグループが象徴するのは「受容性」。状況や他者など、「自分ではコントロールできない流れを受け入れる」というテーマです。

「暗記」から「直感」へ

ほんの数分で、一気に6枚ものカードのイメージに近づけた気がしませんか?

この学習法の最大のメリットは、キーワードを思い出す「記憶の作業」から、カードの絵を見て、その本質的なテーマを感じ取る「直感の作業」へとシフトできることです。

これこそが、タロット占いに必要な「コンディション」であり、絵を「直(じか)に感じる」=「直感」が働く状態なのです。

もしあなたがタロットのキーワード暗記に疲れてしまったなら、一度解説書を脇に置き、カードをこのように並べてみてください。そして、それぞれの絵とじっくり対話し、そこに流れる共通のテーマを感じてみましょう。きっと、カードたちが生き生きと語りかけてくる、新しい世界の扉が開くはずです。

この配列で学ぶ占い用の大アルカナ講座

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  • 2回目:隠者、恋人たち、力、節制
  • 3回目:星、吊るされた男、悪魔、月、死、塔、太陽
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  • 2回目:女帝、恋人たち、隠者、力、運命の車輪
  • 3回目:節制、星、吊るされた男、悪魔、月、太陽
  • 4回目:死、塔、審判、世界、愚者

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