タロットカードにインスパイアされて作られたユニークなアルバムをご紹介します。
スザンヌ・ヴェガと聞いてピンとこなくても、ある一定の年齢以上の方なら、この曲を聴けば「ああ、知ってる!」となるかもしれません。
彼女の代表曲「Tom’s Diner」、その昔、AGF「マリーム」のテレビCMに使われていたようです。
タロットを歌っているアルバム
彼女が2014年にリリースしたアルバム『Tales from the Realm of the Queen of Pentacles』(ペンタクルの女王の物語)
タイトルからして、タロット好きなら思わず反応してしまいますよね。そう、このアルバムは、スザンヌ・ヴェガが制作当時にタロットに夢中になっていたことから生まれた作品なのです。

アルバムタイトルだけでなく、収録曲にもタロットのキャラクターが満載です。
- 2曲目: Fool’s Complaint (愚者の嘆き)
- 4曲目: Portrait of the Knight of Wands (ワンドのナイトの肖像)
「ペンタクルのクイーン」

特に興味深いのが、2曲目の「Fool’s Complaint」。その歌詞は、いきなりこんなフレーズで始まります。
How I hate the Queen of Pentacles (なんてペンタクルの女王が憎たらしいことか)
黄金の玉座に座り、家庭内で独裁者のように振る舞う女王への不満を歌い上げます。なんでペンタクルのクイーンが槍玉に上がってるのかわかりませんけど、コーラス部分では、こう続きます。
But what do I know? My card is the Fool, the Fool, the Fool (でも、私に何がわかるっていうの?私のカードは愚者なのだから)
思いっきりタロットを歌ってますね。
この曲の歌詞付きの動画です↓聴きながら読んでみてください
豪華ミュージシャンが彩るサウンド
このアルバムの魅力は、そのコンセプトだけではありません。サウンドも非常に聴きごたえがあります。アコースティックな曲だけでなく、ロック調のナンバーも収録。
そして特筆すべきは、ベーシストとしてトニー・レヴィンが参加していること。彼は、プログレッシブ・ロックの伝説的バンド「キング・クリムゾン」や、ピーター・ガブリエルのバンドメンバーとして知られる世界的なミュージシャンです。彼の参加により、アルバムに一層の深みと彩りが加えられています。
アルバムを”通して聴く”という贅沢
最近はSpotifyやAmazon Musicといったストリーミングサービスで、手軽に1曲単位で音楽を楽しむのが主流になりました。それはそれで素晴らしいことですが、かつてレコードやCDで音楽を聴いていた頃のように、アルバムをA面からB面へ、1曲目から最後まで通しで聴くという体験もまた格別です。
アーティストが込めた物語や世界観にじっくりと浸る。このアルバムは、まさにそんな「丁寧な聴き方」がふさわしい一枚と言えるでしょう。
タロットファンの方、ぜひスザンヌ・ヴェガの『Tales from the Realm of the Queen of Pentacles』を聴いてみてください。トムズ・ダイナーなど入ってるファーストアルバムもよかったら。



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