レポ★タロットの大アルカナと共に学ぶ「生命の木」2の1回目パス23「吊るされた男」2021/10/6

今回から【第2弾】ヴェールの上から深淵の下まで(【第1弾】マルクトからヴェールを抜けるまで

1回目はパス23とタロット「吊るされた男」

15世紀イタリアでは「裏切り者」「反逆者」を表していた絵。だけどもウェイト=スミス版には聖人のような後光が射している。

(絵のこと、もっと知りたい方は伊泉先生のご著書タロット大全―歴史から図像までp.501〜をご覧ください)

タロットの絵が指し示す、このパスのポイントは

  • 身動きが取れない
  • 後光が射している
  • 縛られている
  • 宙ぶらりん

身動きがとれないとは?

誰でも自分のフィルターで世界を見てしまう。気づかないでも先入観はあるんですよね。あるのはしかたないけど、だからといって、自分の思ってることに合うものだけしか見ない聞かないでいたら?

違う意見に触れないならば、なんにも考えなくて済みますが、それでは固定観念がますます固まっていきますね。身動き取れなくなってくということ。

8ホドの思考を動かして、5ゲブラーへぬけていこう!「吊るされた男」が対応するパスは8ホドと5ゲブラーを結んでます。

人と話したりして違う意見や情報を受け入れてくと頭が動き出す、自分の固定観念に気づき始めると頭が光り始める!

それでも「吊るされた男」は手足を縛られた存在。解くことができないものがあるのですね。

いくら考えたって、どうするのが正しいかわからない、解けない問いがあります。考え続けるのに疲れると、白か黒かに決めてしまいたくなるけれど、グレーゾーンを残さないと、最初の”固定観念で身動き取れない人”に戻ってしまいます。

そもそも矛盾した願いもありますよね。「痩せたい、でも今このチョコ食べたい」くらいなら笑えるけど、伊泉先生が例にあげてくださった「結婚したいが自由は失いたくない」だったら、簡単に答えはでないじゃないですか。

答えが出ないと宙ぶらりん。でもその宙ぶらりんのまま考え続ける中で気づきがある、それがウェイトの言う「目覚め」のプロセスみたいです。

前回のパス23のヘブライ文字は「水」でした。

「水に流す」のはなに?

  • 考え続けられなくて流されてくのか
  • 固定観念を水に流すのか

どっちもありというお話で、ヘブライ文字はちょっと解説時間が短かったので、次回補足するということでした。

パス23の端のひとつ8ホドから下に向かうと10マルクトとつながってます。ここは以前やったパス31、ヘブライ文字は「火」。「固定化された分類を焼き尽くせ」でした。

水に流すのか、灰にしてしまうのか。方法は違えど、なんか激しいですね。固定観念をなくすのは、それほど難行ということでしょうか・・・

次回のパス22「正義」に続きます。

【第2弾】ヴェールの上から深淵の下まで

講師:伊泉龍一先生
次回10/20,11/3,11/17,12/1
20時〜21時(1時間)
受講料1回¥3,000

終了回は録画受講できます。

  • 1回目:パス23/タロット吊るされた男

【第一弾】も今からでも録画で受けられます。

【第1弾】マルクトからヴェールを抜けるまで

  • 1回目:パス32/タロット世界
  • 2回目:パス31/タロット審判
  • 3回目:パス30/タロット太陽
  • 4回目:パス29/タロット月
  • 5回目:パス28/タロット星
  • 6回目:パス27/タロット塔
  • 7回目:パス26/タロット悪魔
  • 8回目:パス25/タロット節制
  • 9回目:パス24/タロット死

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