今回は「吊るされた男」「悪魔」「月」の3枚でした。
11番の「力」からの大アルカナ後半カードは、占いで伝えにくくなってくるんですね。前半のカードと違って、自分で何ともできない、待ってれば何とかなるわけでもない、「思い通りにならないよ」というカードたちだから…

絵の人物は、縛られて逆さ吊り、手も足も出ない状態。ポジティブなメッセージは出てこない。
そこで「じゃあ、縄を外す方法を教えるわ。新月におまじないして。トイレも磨いてね」とかいうのは質問者のためになるのでしょうか?
おまじないによって今の縄を外せても、今度はそのおまじないが新たな縛りになってしまうかも?!
自分の足を縛ってるのは何なのか、本人が気づいて、自分で縄をとくために、占い師側はどう対応したらいいか、この次の「悪魔」「月」にも共通するやり方をじっくりお話いただきました。

悪魔の台座につながれた2匹、これも縛られてるように見えるけど、つかまえている悪魔自体がなぜかあまり怖そうじゃなくて、むしろ変、おかしみあり。
私が悪魔から連想するビジュアルと違うから、このカードの名前が「悪魔」だと知らなかったら「これ、なんの絵?」って思ったかも(これも思い込みですよね。悪魔はダークでかっこいいものっていう勝手なイメージゆえ)
いやしかし、こう見えて心の深いところにふれていくカードです。「信じる」ことの暗黒面、反対側にある「教皇」のさかさまみたいな。
どうしようもなく信じこんでたなーって気づいた時に笑えるように、悪魔をコミカルに描いたのかしらんね。

昔描かれてた占星術師を犬に変えたっていう、これも風刺がきいてます。
「月」のカードは、「私は〜じゃない」「〜は嫌」と線を引いてく「女教皇」のダークサイドですかねぇ。自分が引いた線によって限定されすぎてしまう。
今回の3枚で例にあげられた人はすさまじいですけど、もっとライトなことならごろごろありません?
「なんでiPhoneじゃないの?信じられない」とかね。最近は少なくなったものの、スマホ=iPhone、それ以外はゴミって線引き。
「タロットならウェイト版でしょ。マルセイユ版なんてありえない」これもよく聞きます。
これくらいなら好みの問題でも、人生全般なら?もっといいものに出会えるかもしれないチャンスを自らつぶしてるならもったいないですよね。
閉じた可能性を開いていく、次回が楽しみです。
今回の大アルカナ講座は、

この並び順で、左から縦列で解説していただいてます。
伊泉先生は、その時々で、説明の仕方を変えてらして、横列というか番号順に一連の物語としてお話いただいたこともありましたし、左半分は縦列で、右半分は番号順にというときもありました。
順序が変わるとカードの別面も聴けます。もし余裕があれば、大アルカナ講座は何度か受けていただくと発見があると思いますよ。
次回5回目は2週間後、7/25(土)です。「死」「塔」「太陽」、この枠外の4枚にも入れるでしょうか。

基礎からしっかり学べるタロット―大アルカナ編
いままでの分、録画あります。リアルタイムで受けられなかった方も、動画配信で受講していただくこともできますので、ご希望があればお知らせください。
土曜午後2〜5時(3時間ずつ)
受講料1回¥9,000
予備日を一日追加しました→8/8(土曜)
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