ヒロインの旅―女性性から読み解く〈本当の自分〉と創造的な生き方

友だちが貸してくれた本。

ヒロインの旅―女性性から読み解く〈本当の自分〉と創造的な生き方
ヒロインの旅 ──女性性から読み解く〈本当の自分〉と創造的な生き方

「ヒロインの旅」は、ジョセフ・キャンベルの「英雄の旅」から導き出したもの、とイントロダクションにあります。

「英雄の旅」は、スター・ウォーズのルーク・スカイウォーカーしかり、男の子が一人前になっていく成長物語。

では女の旅は?

を、ユング心理学をもとに、夢、詩、神話をたくさん盛り込みながら説明されています。

私個人は男女の区別って今あまり意識してなくて「みんな人間」なほう。「男だから」「女だから」よりも、その人によると思ってるから、少し引いた目線で読み始めたんです。キリスト教圏は大変だなぁと。

でも読み進めるうちに「あぁ、こういうときもあったなぁ」と思い出す経験もありました。

今の時代、さすがに「女は男を立てるもの、支えるもの」などとは大っぴらに言えないでしょう?(心で思っていたとしても)

かわり(?)に耳にするようになったのは、女の「男らしさ」を褒めるもの。いかに豪快か、たくましいか、稼いでいるか…

女の人らしい特性――ママ友ネットワークを上手に構築してるとか、手仕事が得意で暮らしを豊かにしてるとか――は特に評価されないですよね(こんまりさんみたいにビジネスにして大成功すれば別だろうけど)

そういうのを見聞きして、男性的にがんばって「何者かにならなくては」と思いつめてたときもあったんですよ、私も(結果として何も成し遂げてないけども)

でもそれは、旅の途中段階みたいです。ユング派らしく、ヒロインが目指すのは男性性と女性性の統合。

親との関係を見つめ直すプロセスもあります。心理占星術のハウス講座できいた「母との分離」や「全体と一つになる」までの成長ストーリーが思い返されます。

タロットでも、レイチェル・ポラックのタロットの書講座でまさにユング的な「二元性と統合」のお話がありました。本と合わせてノートを見返しています。

そして!

6月から始まる「自己成長と自己変容のタロット」講座は、愚者の「旅」ですからねー、こちらも成長物語。

この講座は心理学バリバリのタロット講座ということで、タロットだけじゃなくユングやニューエイジ系心理学にご興味ある方にもいいんじゃないでしょうか。

◆自己成長と自己変容のタロット―「フールズ・ジャーニー」としてのタロット(全2回)

講師:伊泉龍一先生
日時:6/17、7/29(月)1~4時
会場:パティオ伏見、地下鉄伏見駅5番出口から徒歩5分

受講料:1回分¥9,500、2回分全納¥18,000(前払い)

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