生命の木とポジティブシンキングで読むタロット【マジシャン】伊泉龍一先生のYouTubeより

これまでのおさらい

  • 受動的な占い:未来が決まっていることを前提に、「成功しますか?」「結婚できますか?」と答えを求める
  • ポジティブシンキング:未来は自分が作るもの。今の現実は自分が創造しているもの

前回までの話で、近代魔術(ゴールデン・ドーン)とポジティブシンキングの類似性についても触れられました。

4回目↓ごらんください。

魔術はどちら側か?

魔術を考えてみてください。魔術は能動的なポジティブシンキングの側であることは間違いありません。

なぜか?

未来が決まっているなら、魔術をやる意味がないからです。

魔術は現実を作っていこうとするものですから、方向性としてポジティブシンキングと似ていて、親和性があるのです。

実は、近代魔術の流行とポジティブシンキングの流行は同じ時代に起こっています。一方はイギリス、一方はアメリカですが、この同時性は偶然ではないのです。

タロットの本来の目的とは?

ここで伊泉先生は、極めて重要な問いを投げかけます。

「生命の木に合わせて作り直されたタロット(ウェイト版など)は、もしかしたら『私、結婚できますか?』という質問に『できる/できない』と答えるためのものではなくなっているんじゃないでしょうか?」

つまり、こういう占い方には本当は向いていないのではないかという指摘です。

なぜなら、このタロットは生命の木と関連付けて作られたものだから。そして生命の木は、未来を変えられるという前提に立っているから。ポジティブシンキングと近代魔術が似ているように、それに基づいて作られたタロットも、同じ方向性を持っているはずなのです。

マジシャンのカードが示すもの

具体例で考えてみましょう。

「私、仕事で成功できますか?」と質問して、マジシャンのカードが出たとします。

多くの占い師は「未来の成功・失敗」を読み取ろうとするでしょう。でも、このカードをよく見てください。

テーブルの上に道具を並べて、これから何かをやろうとしている人の姿ではありませんか?

伊泉先生の解釈はこうです:

「これは未来が成功できるかどうかではなく、『今に焦点を当てて、持っているものを使って始めてみたら?』というメッセージなんです」

「うまくいきますか?」という質問自体がおかしい

ここで先生は、本質的な問題を指摘します。

「何かをやろうとして、やるも何もやっていない状態で『うまくいきますか?』という質問自体が、本当はどうかしていませんか?」

まずは始めてみたら?ということになりませんか?

占いにはまりすぎている人は、こう考えてしまいます:「でも、それやってうまくいかなかったらどうするの?」

しかし、ポジティブシンキングや魔術の観点から言えば、うまくいく・いかないが重要なのではありません。始めてみることが重要なんです。

リフォーム物件探しの実例

伊泉先生は、ご自身の最近の体験を語られました。

リフォーム用の中古住宅を探していたそうです。最初に探していた地域では、なかなか良い物件がタイミングよく見つかりませんでした。

これを「やっても無駄だった。損じゃん」と思う人もいるかもしれません。

でも、全然無駄じゃないんです。

実際に動いて、いろいろな物件を見て回る。それは言うまでもなく経験になりますよね。

始めることで、経験になる。

短いスパンと長いスパン

先生はこう続けます:

「短いスパンで物事を見ると、『ほら、やったけどうまくいかなかった』となるけど、人生を長く生きている人ならわかる。そういうふうに『やったこと』を評価するっていうのは、単純すぎますよね」

人生は、一つ一つの出来事の成功・失敗だけで測れるものではありません。

すべての経験が積み重なって、今の自分を形作っているのです。

タロットの新しい使い方

今回、伊泉先生が最も強調したかったこと:

「自動的な占いの状態を促すためにタロットを使うよりも、本来の生命の木との関連の中で作られた1909年のウェイト版なのだから、ポジティブシンキングに向かっていくためのタロット占いのやり方をやった方がいいんじゃないか」

つまり、タロットを:

  • 未来を決めるものとして使うのではなく
  • 今ここでどうするかというポジティブなこと

のために使う方が、生命の木に合っているのではないか、という提案です。

アメリカでのタロット普及とポジティブシンキング

最後に、興味深い歴史的事実が紹介されました。

1960年代から70年代にかけて、アメリカでタロットが一般に広く普及しました。その時に多くの人が読んだのが、イーデン・グレイという人の本です。

実は、イーデン・グレイはニューソート(ポジティブシンキングの原点となった思想)の人だったのです。

伊泉先生の著書『タロット大全』にもこの話が紹介されているとのこと。イーデン・グレイは p.349.〜

『タロット大全: 歴史から図像まで』

つまり、タロットをアメリカに広めた人が、ポジティブシンキング側の人だった。これは、生命の木とポジティブシンキングの方向性が似ているという今回のテーマから考えると、ちょうどぴったり合っているのです。

↓の動画の後半でもイーデン・グレイの紹介されてます

まとめ:タロットは行動を促すツール

  1. タロットは未来を当てるものではない
  2. 生命の木に基づいたタロットは、能動的・創造的な使い方に向いている
  3. 「できる/できない」ではなく「今、何をするか」を示すツール
  4. 結果よりも経験することが重要

占いに「答え」を求めるのではなく、行動するきっかけとしてタロットを使う。

これが、生命の木とポジティブシンキングの観点から見た、タロットの本来の姿なのかもしれません。

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↓もごらんください

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