これまでのおさらい
このシリーズでは一貫して、占いとポジティブシンキングが真逆の考え方であるという点が強調されています。
ここで言う「占い」とは、未来がすでに決まっているという前提で答えを求める占いのこと。「結婚できますか?」「成功できますか?」「いつ出会いがありますか?」といった質問に、Yes/Noや具体的な日時で答えが返ってくるような占いを指しています。
今回の3回目↓もごらんください。
ベールの下にいる状態とは?
具体例1:嫌な時期から「抜けるのを待つ」
生命の木のベールより下の意識状態にいるとき、私たちは現実の嫌なことや不安なことに対して、こんな発想をしてしまいます。
「いつになったらこの嫌な時期から抜けられるのかな?」
たとえば、「今は土星の試練の年だけど、8月から土星が抜けるから良くなる」と占いで言われたとします。すると私たちは「8月まで待とう」という受動的な姿勢になってしまうのです。
この状態では、嫌な状態を抜けるのをただ待つだけになってしまいます。
具体例2:不安に「身を任せてしまう」
もっと深刻なのが、不安な感情が湧き上がってくることに身を任せてしまう状態です。
伊泉先生はこれをタロットの「月のカード」で象徴されると説明しています。

このカードには水の中からザリガニが浮かび上がってくる絵が描かれていますが、これはまさに、自分の内側から次々と不安が湧き上がってくる様子を表現しているのです。
「電話占いを夜にかけたくなる」のも、まさにこの状態。考えたくもないのに、次から次へと不安なことが浮かんできて、それに任せてしまう。想像力は働いているのですが、ネガティブな方向に自動的に働いているのです。
「能動的な想像力」の目覚め
一方、生命の木でベールより上の領域に意識が上がっていくと、何が起こるのでしょうか。
月のカードをよく見ると、月の中に描かれた人物は目を閉じて心穏やかな表情をしています。これは能動的な想像力を象徴しているのです。
先生は具体例として、家のインテリアを考えるときの話をされました。「壁の色をブルーにしたらどうかな」と考えるとき、実際にブルーの壁を想像しますよね。このとき、視線をどこか中空に這わせたり、文字通り目を閉じて想像したりします。
これが意識的に想像力を使っている状態です。
ここでの「想像」とは「クリエイティブ=創造的」という意味です。つまり、ここに意識が上がると、現実を創造していこうという気持ちになるのです。
多くの人が経験している「意識の上昇」
伊泉先生は、多くの人がすでにこの体験をしているはずだと指摘します。
たとえば、
- 「人生、これでいいのかな…」
- 「先行き不安だな…」
とドヨーンとした気分でいるとき、ふと
「いや、ダメだ。私も何か頑張ってみよう!やってみよう!」
と思う瞬間がありませんか?
この瞬間、意識が変化しているのです。ちょっと高揚して、目が覚めるような気分になりませんか?
これが月から太陽へ目覚めていく感覚であり、ベールの下から上へと意識が上がっている状態なのです。
ポジティブシンキングの本質
占い好きの人でも、こんな経験があるはずです。
- 「幸せになれますか?」と占いで聞く
- 「幸せになれますよ」と言われてホッとする
- 2~3ヶ月経っても変わらない人生
- 占いのことを忘れて「ぼんやりしてても変わらないから、何かやってみよう」と思う
この4番目の瞬間、意識がベールの上に上がっているのです。
ポジティブシンキングが促すのは、まさにこの「上に上がっていくこと」。だから、潜在意識を変えるには、ただ受動的な状態ではダメなのです。能動的な意識状態にならないと、本来の効果は発揮されません。
近代魔術とポジティブシンキングの意外な関係
最後に、非常に興味深い話題が出てきました。
生命の木とタロットが関連付けられた現在の形は、19世紀末のイギリスの「黄金の夜明け団(ゴールデン・ドーン)」という結社で生まれたものです。
この結社は魔術の実践をしていたと言われますが、ここでいう「魔術」とは、ファンタジー映画のような呪文や魔法の力ではありません。想像力や意志を使った魔術なのです。
20世紀後半から近代魔術を見直すと、ある種の心理学に見えてきます。そして、今回話したポジティブシンキングと非常に似ているというのです。
伊泉先生によれば、それぞれの理論の核心を抽出して説明すると、魔術とポジティブシンキングの類似性が明らかになるとのこと。この詳細は、また別の機会に深く掘り下げられるそうです。
もう一本続きます。
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