4回目、最終回です( 1回目のレポ、2回目のレポ、3回目のレポ)
- ここまでの3回での質問を募る
- 回答、復習と整理(吊るされた男、悪魔、月、節制、星)
- ラスト3枚(世界、愚者、運命の車輪)
質問のひとつ。
「吊るされた男」は固定観念に縛られている、「悪魔」は囚われている、その違いは?
こちらはかなり時間をかけて説明されました。
「吊るされた男」の思い込み(固定観念)はどのようにして生まれるのか。その根源は「月」にあり。伊泉先生の大アルカナ学習用の配置で同じ縦列にある3枚が、一連のプロセスになっている。

【月】(不安)→【悪魔】(囚われ・思考停止)→【吊るされた男】(固定観念)
わからないままでいる不安に耐えきれない。不安を解消してくれる「分かりやすい答え」に飛びつく。根拠がなくても信じたい。固定観念が生まれる。
「結婚したら幸せになれる」「お金さえあれば安心だ」1つの価値観に囚われて、身動き取れなくなる例があげられました。お金の亡者になったら良心(司祭)を失う、だけど論理(正義)で説得しようとしても話は通じない。

ここでは「司祭」と「悪魔」、「正義」と「吊るされた男」
そんな不安ってどこからくるの?元もたどりました。
私たちは幼少期、親や社会から世界の「分け方」を学びます。「食べられるもの/食べられないもの」「安全なもの/危険なもの」「して良いこと/いけないこと」など。
そうシンプルに分けられない、わからないものに直面した時に不安になるんですね。未来がどうなるか分からない、初めて会う人が敵か味方か分からないと、どうにかして分類したい。未来予測や相性診断がなされる理由?!
「月」のカードが出た時は、無理に分かろうとせず、そのわからなさを受け入れること。
よく占いの例にあげられる恋愛問題でも、分けなきゃ済むんじゃないかな。恋愛関係か友達関係か白黒つけようとするから「彼の気持ち」が知りたくなるんじゃない?わからんままにただ一緒にいた結果、つきあってるようなものになっていた、とかもあるでしょう。
絶対的な線引きを一度取り払って、「節制」のように関係を混ぜ合わせていってみたら?
このあと物語仕立てで「星」から「世界」の解説へ

それが人生のすべてだと感じる何かを失ったら絶望する。それでも生きている。「これしかない」固定観念を手放し、失ったものに固執するのではなく、その根底にあったもっと高次の目的(スピリット)を思い出すことで、人は再生できる。
別の成功を収めて過去を振り返った時、すべての偶然は、この奇跡を生むために必要な「意味のある」出来事だったかのよう。こうなるともう感謝しかないですよね。人生すべてに。関わった人すべてに。
「世界」のような奇跡は「運命の車輪」にしがみついてたら感じないでしょう。

運命の女神に輪っかが回され、たまたまラッキーが巡ってきても、「世界」のようなしみじみする感じとは程遠いと思う。社会や組織の序列に一喜一憂し、必死にしがみついてる限り自由じゃない。
この「運命の輪」から降りているのが「愚者」、社会のルールやヒエラルキーの外側にいるから見えることがある。
その自由な視点から生まれる「愚者」の占い、どうですか?占いにきた人の質問に答えるよりも、その悩みを「無」にしてしまう。常識や思い込みから解放されて、何にも縛られずに自分の旅を始めることができる人が増えたら私はいいと思いうんですよ。
ご参加の皆さまにはありがとうございました!
「長年占い師として疑問に思っていたことがスッキリした」「YouTubeでみていたけど、やはりリアルの講義は違いますね」「伊泉先生の講座は笑って覚えられて最高」いろいろご感想もいただきまして、ありがとうございます。
「横浜でまたやって!」にお応えできる日が来たら、またお会いしましょうね。
懇親会は中華街の山東2号店にて


行列になるにぎやかなお店で、わいわいおしゃべりにはぴったりでした。伊泉先生のテーブルではどんな話題があったのかはいつも謎ですが、盛り上がってる様子だけは拝見できました。皆さん、楽しんでいただけたかな。
二次会は近くのロックバー、デ・ランジェさんへ
5月にも行ったのを覚えてくれてました。「占いの教室の人ね」次また横浜に来れたら行けるかな。
春から横浜でお世話になって、受講されてる皆さんとだんだん親しくなったところで、最後は名残惜しくて。またお会いできる日までどうぞお元気で!



コメント