悩みというか迷いというか、あることについてどうしたいのか、自分の気持ちがわからなくて、何の気なしに検索してみたら、おんなじような人がたくさんいました。細かい状況は違っても、心の動きは似たようなものになるのか、ありふれた心境なんだと思ったら気が楽になりました。
映画や小説に感情移入するのも、なんかしか共感を生むものがあるからなんでしょうねぇ。古今東西、時代も地域が変わっても共通するパターン、普遍的な構造があると考えたのがジョーゼフ・キャンベル。
この英雄神話が〈スター・ウォーズ〉の一作目、エピソード4のもとになったのは有名ですね。
辺境の星で退屈な日常を送っていたルーク・スカイウォーカー、突然の導きにより、未知の冒険に旅立たされる。師や仲間に出会い、敵と戦い危ない目にも遭い、数々の試練を乗り越えて、報酬を受け取って帰還する「行きて帰りし物語」
この本『占星術と神々の物語 ーホロスコープの中の元型』にもルーク・スカイウォーカーの英雄の旅がとりあげられてます。牡羊座の元型のひとつとして。
ジョーゼフ・キャンベル自身も牡羊座みたい。野蛮なアレス(火星)タイプでなく、頭脳をいかすアテナ型の牡羊座として紹介されてます(ほかにはデーン・ルディア)
占星術に神話を取り入れた20世紀後半の占星術家には、キャンベルやユングが人気だったと聞いてます。神話に共通のパターン、元型を使った心理学的な解釈が広がった。
(YouTubeにもあげてあります。よかったらみてね)
神話なんて全部作り話でしょ?なんの意味があるの?とも耳にしますけれども、それでも受け継がれてきた神話や物語にはやはり人間心理をつくものがあるんじゃないですかね。
予言じゃない現代占星術は「内面的な成長」をいいますよね。12星座は牡羊座から魚座まで段階を追って成長していく設定だし、12ハウスも1から12へ成長していくストーリー、タロットなら愚者の旅、これらも物語の一種なのでは?
7月のEテレ100分de名著はキャンベルの『千の顔をもつ英雄』だそうですよ。
解説をされるのが、学者さんでなくて、マーケティングや広告のお仕事をされてる人なのも興味をひかれるところ。テキスト買ってちょっと読んだら「CMを作るにも人々が納得できる物語がいる」とかあって。
コメント