奇想の人

小惑星ヴェスタは、”目に見えないやり方でじんわりと影響を与える”って聴きました。

象徴的な火の回りに集まった幼い頃の家での最初の体験を反映する生き方に従っていくようしばしば動機づけられるほどまで、人々は彼女によって影響される

占星術と神々の物語 ーホロスコープの中の元型p.190

これ、私だったら、なんとなく西洋のものが好きってとこかな。

子どものころ、母は(たぶん自分が好きだったから)北欧の木のおもちゃや洋書の絵本を取り寄せてました。英語の本なんか読めないから絵を見るだけだったけど、眺めてるうちに、その後の好みに影響したんでしょうねぇ。

西洋絵画や北欧デザインが好きなのは、このヴェスタかなって今となれば思います。

ということで、絵は絵でも日本のものには興味ないまま今にいたりまして、人気の若冲や鳥獣戯画もスルーしてたのですが、近くでやってたので見てみようとこれに。

曽我蕭白〜奇想ここに極まれり

いやぁ、インパクトありました。「奇想」極まるだけあって描かれてるものもおもしろいし、曾我蕭白のキャラクターがおもしろい。

俗世を離れた賢人たちがだらだらしてる絵など、権威を小馬鹿にしてるとこがあったり、当時は描かれなかった種類の動物を描いてたり、決まりごとにとらわれず、おかしみを誘うのがマルセイユ版の愚者っぽい。

愚者

「当時は学問の世界で”奇”や”狂”が、聖人への近道として尊ばれた」というのも興味深いです。

曾我蕭白〜奇想ここに極まれり愛知県美術館で11/21まで。

↓の大きくて彩色鮮やかな屏風がよかったのだけど、こちらの展示は10/31までみたいです。もし行かれるなら今月中がいいかも。

新版 奇想の系譜

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