「この世界はどうできてるんだろう?」
「神さまが作ったんでしょ」では物足りなくなった古代ギリシャで、知性の光が灯り、万物の根源(アルケー)探しがブームになったんだとか。
タレスという人は「この世にあるものはぜんぶ水から生まれたんですよ」と言った。「水は固体にも液体にも気体にもなり、物質のぜんぶの側面をもってるから」
ヘラクレイトスは「火」だと言った。この人の場合は、「火」そのものから物質が生まれてくるという意味じゃなくて、象徴としての「火」なんですね。
「万物は流転する」万物は一定の秩序の中で変化し続けている、まるでゆらめく炎のように。だから「火」
小アルカナの四元素は、この「火」のように象徴的にイメージするもの。詩のような。
次回の講座は「数」のカードですが、古代ギリシャには「万物は数である」としたピタゴラスもいましたね。
「水」や「火」みたいに目に見えない、感覚でとらえられない「数」をアルケーだとしたのは、当時のギリシャ自然哲学では異端だったそうです(ピタゴラスはカルト教団の教祖でしたしね)
なのに、ピタゴラスに影響されまくったプラトンの考え方が、その後の西洋哲学を支配していったんだから、わからんものです…
自然哲学のほうが主流のままなら、世界の見え方は今とぜんぜん違ったんだろうなぁ。
2/17の2回めは1〜10の数カードです。
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