先週のタロット講座で出てきたソシュールの話。
「私たちが目にしている『世界』は、言葉によって作られている」
前に聞いたんですが、山と丘の区別にはっきりとした定義はないんですってね。どう見ても「丘」の高さでも、地元民が「山」と呼ぶものは「山」として登録されるとか。
もし「丘」という言葉がない地域があったとしたら、そのあたりの小高い場所はぜんぶ「山」で、「丘」は存在しなくなる…
はじめから「山」や「丘」があったのではなく、分ける人間がいるから「山」になり「丘」になるのですね。
「もっている言語によって世界の切り取り方が違う」ということ、今読んでいるSF小説がちょうどそれを描いてました。
地球にやってきた宇宙人とコミュニケーションをとってみると、彼らの言語は人類とはまったく違っていて、それを紐解いていくと、人間が思いもしなかった世界認識があらわれる…
(これだけじゃ何言ってるかわかんないと思いますが、詳細は上の本か映画「メッセージ」でどうぞ)
だいたい、身体が違いますもんね、宇宙人。リトルグレイのような人間っぽいのならともかく、タコ型宇宙人みたいに手足がいっぱいあったら?目が後ろにもついてたら?
どっち方向にも自在に進めるなら「前」「後ろ」という概念がないんじゃないか、とか。身体性による認識の違いも興味深いところです。
同じものを見ていても、見えてるものがまるで違うのでしょう。
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