19世紀末を想像する

英文を読む練習にシャーロック・ホームズの短編を読んでたら、小説の合間に、ホームズが活躍していた時代の紹介があったんですよ。

1880年代のロンドンには、地方から工場の職を求めてやってきた人がいっぱい。でも豊かになれるはずの都会では、長時間働いてもお給料は低く、住環境も劣悪で、犯罪も多発してたとか。

街のムードもさぞやどんよりしていたことでしょう。霧のロンドンて、自然現象だけじゃなく、工場の排煙が混じったスモッグのことだったんですね。空までいつも暗く覆われていたなんて、想像するだけで気が滅入ります。

社会の繁栄と引き換えに、魂を売り渡してしまったような気持ちになるのも当然と言えば当然でしょうな。

そんな不安定な世紀末に、ブームになったのがスピリチュアリズム。

霊は存在するのか?科学的に確かめようという人たちが、心霊現象研究会を設立したのは1882年。ホームズを書いたコナンドイルもそのメンバーだったことを思えば、小説も意味深です。

そして19世紀末ロンドンといえば、黄金の夜明け団(1888年設立)。一足先にニューヨークで神智学協会ができてるし(1875設立)、ウィーンではフロイトの精神分析がスタート(1886~)。

心や魂をなんとかしようという動きが同時多発的にでてきたのが、この時代なんだなぁ。

魔術、秘教、心理学、表現は違うけれど、「自己の内面を見つめる」「自己変革」「自己成長」と、共通してる部分があるんじゃないですかね。

どれを使うかは個人の好みだったのかな。オカルトや宗教っぽいのが苦手な人は精神分析でとか。今でも、占いなのか、スピリチュアルなのか、カウンセリングなのかって、分かれますもんね。

 

来週京都の占星術講座では、神智学の紹介もあります。

12星座の知られざる「意味」

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9/30(土)2~6時(4時間)
伊泉龍一先生
京都:四条駅近く
受講料:¥12,500

↑は星座の解説がメインなのですが、11月12月の名古屋↓ではさらに本格的な神智学の話が聴けると思います。

西洋占星術と神智学

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