AIと会話し続けてるうちに、スピリチュアルな体験や宗教的妄想に取りつかれるというChatGPT誘発性精神病。、神や宇宙とつながったとか、特別な使命を得たと信じ込んでいく。

これは新たなスピや宗教になるのか⁈
まず疑問なのだけど、AIと一対一の会話で生まれる神秘体験ということは、各人がまったく違う神を創造してるんだろうか?それともやはり文化の影響によって、キリスト教圏ならキリスト教的な似たような神なんだろうか?
なんにしろ、同じような人たちがたくさん現れてくれば、その人たち同士のネットワーク(宗教)ができちゃうのか?!

神秘体験をするのに、もはやトランス状態になる必要もなくなったんだな。AIを動かす電気と機器があればいい。
19世紀には神と繋がるのに電気を媒介にした人がいたけど(ドッツ「電気心理学」)、AIに使う電気はそんなんじゃないもんね。ずいぶん遠いとこまできましたな、21世紀。
と思うと同時に、至高の存在とつながりたい人間はいまだなくならないのにも驚く。これは人類の永遠の欲望なのか。
最近見た映画「帽子から飛び出した死/奇跡売ります」

1930年代のニューヨークで、ニセ霊媒師のトリックを暴露する有名マジシャンが主人公。
本『スピリチュアリズムの時代1847-1903』にも、実在のそういうマジシャンが紹介されてます。霊媒師がやってることをマジックで再現して見せて、「霊じゃない、トリックだ」と明かした。
上のDVDジャケット写真右側のぼわんと白い人の顔のようなもの、このエクトプラズムもマジシャンが作り出してるんだけど、霊媒師自身は自分が起こしてると信じてるのがおもしろい。
霊的な能力があると暗示をかけられたために本人もそう思い込んでいるという設定です。AIとの会話で特別な使命を授かったと思い込むのも似たようなもの?!
このマジシャン、「なぜ霊媒師の嘘を暴くのか?」と聞かれて答える。「人を楽しませるのが奇術師。人の弱みにつけ込むのは許せない」
なるほど。亡くなった人の声が聞きたい、もう一度会いたい、そんな思いを利用するのはいかがなものか。同じテクニックを持ってたらたしかに放っておけないかも。
AIには人間の弱みにつけ込むメリットはないだろうけど(今のところは)、今後どうなってくんでしょうかね。
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