7回目「蛇」
ルノルマンカードの「蛇」の多様な解釈を探ります。伊泉は、カードの意味を外的な事象と内面的な解釈の両面から考察し、特に内面化の重要性を強調します。蛇のカードが危険や誘惑を表すだけでなく、自己の狡猾さや賢さと向き合う機会を提供する可能性を議論します。また、伊泉はタロットカードとの関連性にも触れ、ルノルマンカードの解釈における心理学的アプローチの可能性を示唆します。
ZoomAIによる要約
一見かわいらしいルノルマンでも、悪い意味が書かれているカードもある。蛇もそのひとつ。「危険が迫る」「騙す人が現れる」。
本物のヘビ(毒蛇?)が迫ってきたらそりゃ危険。逃げなきゃ。だけどそんな機会は滅多になかろう。で、ヘビそのものじゃなく「蛇のような」不気味なものがやってくる、例えば自分にとって好ましくない人物とか。その一つが「騙す人」なんですかね。
ウェイト=スミスタロット「恋人たち」に描かれてるアダムとイブ、背景の木に蛇。

禁断の実を食べるようイブを「誘惑」したのがヘビ。
「絶対に食べちゃだめ」とさんざん言い聞かされてた実をついに食べる!ってどんな心境だったのか。禁止されるほど魅力的に思えて食べたくなった、なんて感情がイブにあったのか知らないけど
誘惑した蛇が悪いのか?食べた人間が悪いのか?
「蛇」のカードの意味を他者に見たら「悪い人に気をつけろ」かもしれないけど、自分の中にも「見つからなきゃ大丈夫」などずるい気持ちもあったのでは?自分に向けると、ぐさっとくるカードかな。
ちょっと似てるという「司祭」のカードは、胸に手を当てて心に聞いてみたら?良心はなんて言ってる?

ずるい自分を棚に上げて、「誘惑されたから」とか人のせいにしてたら、それこそズルいよなって思います。
「悪いことはやめとこ」って思いとどまったとしても、ズルしてよろしくやってる人をみたらイラっとする、としたら、それも「投影」かな。心から決めたんだったら他人がどうでも関係ないのに、穏やかでいられないとしたら、蛇は自分の中にいるのかも。
しょうもない自分に向き合うのはキツかったりもするけど、「悪いことがやってくる」ネガティブな予言に怯えるより、今の自分がどうするかを考えるほうがマシかなぁ、私なら。
このルノルマンシリーズでは、心理学的な、内面的な読み方をこれからまた紹介してくださるようです。引き続きおたのしみに。
タロット「司祭」も貼っておきます
伊泉先生が翻訳されたルノルマン本二冊

マーカス・カッツ、タリ・グッドウィン(著)、伊泉 龍一、七海くらら、田中美和子 (翻訳)

ラナ・ジョージ(著)伊泉 龍一、田中美和子 (翻訳)
伊泉龍一先生の有料ルノルマン講座もあります。オンラインで受けられます。
✅ルノルマン入門―「各カードの意味」の解説編
今回の「蛇」の解説があった2回目のレポです
✅ルノルマン・リーディング入門―「イノヴェイティヴ・グランダブロ―」を学ぶ
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