蠍座ってドラマになるサインだなぁ

12星座フリー講座「蠍座」のころ、ちょうど見てたドラマが蠍座そのまんまでした。タイミングよく。


別々に活動してた2人のアーティストが、プロデューサーに引き合わされて「一緒にやれ」と言われる。でもお互い、第一印象から最悪。表現したいこともやり方も違う、こんな人と組みたくない。罵倒し合う二人。

が、制作のため、強制的にカンヅメにされる。合わないけどつきあっていくしかない。少しずつ相手の言い分に耳を傾け始める。

2人のうち、男性のほうはカッコつけで、自分の良い面だけを見せたいタイプ。一方の女性が反論する。「偽って何がしたいの?だめな自分をそのまま出したほうが響くでしょ」

嫌々ながらも、試しに彼女の提案を受け入れてみると、たしかに作品に魂がこもった。周りの反応もよく、いがみ合っていた二人の関係性が変わっていく。

そうして共作を続けてく中で、生まれた作品は二人の子どもみたいなもの(融合して実を結んだ)。

もともと相手にイライラしてたのは、シャドウの投影だった。相手の嫌なところは自分の嫌なところ、鏡を見てムカついてたようなもの。実は似た者同士だったと気づくと、抗いがたい引力になった。

お互いを『魂の片割れ』だと感じる。「私たち、いっしょになるべきじゃない?」と女性が言う。しかし男性は応えることができない。

彼には妻がいる。若い時にデキ婚し、売れない時代から良いときも悪いときも共有してきた妻との間にはたくさんの思い出が積み重なっている。こちらも一体化している「私たち」、離れがたい存在。

男は言う。「これからもずっと一緒に作品を作っていこう。二人で素晴らしいものが生み出せる。それでいいじゃないか」。仕事のパートナーとは性的関係無しでいこうとする(フロイトの言う性衝動の昇華としての芸術みたいな?)

だけどもそれは虫がよすぎる話。

天秤が傾いている。女性たちの小惑星ジュノーがむくむくする。昔の占星術の「太陽」と「月」のように、表でスポットライトを浴びる男性を、見えないところでサポートする女性という役割分担ではたまらない。「私の人生ってなに?」

女性も妻も男を突き放す。

各自が大切なものを失って「死と再生」する。どん底に落ち、闇の中で自身の感情と向き合う。怒れる蠍が変容し、新しい自分になってもう一度舞い上がる(鷲)。

ちなみに、三角関係にありがちな女性同士のバトルはない。ジュノーのヘラ女神は夫ゼウスの浮気相手をやっつけたけど、このドラマの女性と妻にはお互いへのリスペクトがあったから。


ミンキアーテ・タロットの蠍座カード

同じ火星がルーラーでも、牡羊座だとスター・ウォーズのような英雄物語で、蠍座のほうは他者との関係を深めたり自己変容していく物語。エネルギーが外に向かうか内に向かうかで全然ちがうよねぇと思うなど。


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