印刷博物館のオンライン解説《地動説の普及と印刷》

今日はこれ聴きました。

長く続いた天動説を覆す地動説の提唱。背後にあった苦労が伝わるお話でした。

ラジカルな説の発表には慎重にならざるをえなかったでしょう。でも当時は「出版してなんぼ」、出版されて初めて研究成果として認められたんだそうで。

その印刷も一筋縄にはいかなったようです。印刷機さえあればいいってもんじゃなくて、学識ある印刷者が必要だったとか。今でいう校正の役割も?

下の写真はケプラーの本みたい。のちに彼は自室に印刷機をおいて自分で刷ったそうです。人任せにできない?!

占星術で使う昔の宇宙観もちょっと紹介がありました。

いただきものの、印刷博物館「天文学と印刷―新たな世界像を求めて」展の資料より

星座が張り付いてる「恒星天」は、永遠に変わらないものとされていた、ところがティコ・ブラーエが新星を発見!変わらないはずのものが変わった、それまでの設定がひっくり返ったのでした。

そういった新たな世界像を世に広める上で、いかに印刷が重要だったか、新鮮なお話だったなぁ。

実際に印刷博物館にも行ってみたい。先月飯田橋まで行ったのに惜しかった。次に東京行くなら寄ろう。

「印刷の世界史」シリーズ、過去の「宗教改革」「ペストの流行」のアーカイブも聴けるみたいです。気になる。

#1 常設展オンライン解説「印刷の世界史」アーカイブ by いんぱくポッドキャスト
2021年5月23日(日)におこなった、常設展オンライン解説「印刷の世界史」をアーカイブとして配信いたします。解説は、学芸員 石橋が担当。常設展内の「印刷の世界史」の紹介や年表の見かたのほか、展示の中から特に「活版印刷と宗教革命」にスポット...
#9 常設展オンライン解説「印刷の世界史Ⅱ」アーカイブ by いんぱくポッドキャスト
2021年8月22日(日)におこなった、常設展オンライン解説「印刷の世界史Ⅱ」をアーカイブとして配信いたします。解説は、学芸員 石橋が担当。常設展内の「印刷の世界史」のなかから、今回は「図版印刷と医学の革新」というテーマで14世紀のペストの...

コメント