Newsweek日本版にこんな記事がありました
幻覚剤がどう効くんだろう?と読んでみたら、いちばん目に止まったのは「ネガティブな思考のループを断つ」でした。
脳障害の患者の多くは「精神的・行動的なレパートリーが狭い」ために「最適ではないパターン」に閉じ込められて、自分では抜け出せない
この「最適ではないパターン」は、反すう的思考や、物事が悪い方向に進むだろうと反射的に予想するといった行動として表れ、物理的には脳の異常な活動として観察される。
生命の木の下のほう、セフィラー9のイェソドまわりのパスを思いました。無意識の反応パターン、反射的にそうしてるものは誰でもあるという話。意識してないから普段気づかないけど。
それがネガティブなものだったら?ずっとくり返されてたら?そりゃあ病むだろうな。
マジックマッシュルームを使うと
- 脳の神経伝達パターンを大きく乱す
- 記憶と感情に関わる大脳辺縁系の領域を解放する
などとありました。
脳のネットワークが「再設定」される、それでお決まりのパターンから脱せられると。なんと劇的!精神分析やカウンセリングでどれだけ時間がかかるかを思えばね。
パス28の「釣り針」がもたらしてた感情のあり方を「星」のように水に流せたら、今までガチガチに固めてきたパターンが「塔」みたいに崩れ去るか。囚われからの解放。
「自我」のスイッチが切れて「無意識」が自由に表れる
治験に参加した人は、”明晰夢ともいうべき境地に入っていた”ともありました。家族の愛や未来への希望など、幻覚剤で見えたしあわせな光景が力になるようです。
それが現実ではないことは分かっていた。しかし、一連の光景は極めて詳細で、本物のように感じられた。
これらは「海王星」を思います。
見えたヴィジョンを現実でも目指していくと回復になるんでしょう。だけども「幻覚の中だけがしあわせだ」になったら問題、現実に帰ってこられなくなる。医療の管理下で使わなきゃ危険。
マジックマッシュやLSDで精神変容するのは今に始まったことじゃなく、1960年代にはハーバード大学で研究されてたましたね(伊泉先生がマイカレンダーのタロットの文化史に書かれてたティモシー・リアリーや、ビー・ヒア・ナウのラムダスとか)。いいことばっかじゃなかったから違法薬物に指定されてるわけで、どうコントロールするかですかねー
先日の雑談でご紹介くださったこの本『ハーバード・サイケデリック・クラブ』がくわしそう、翻訳を待ちたいです。
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