自己成長かぁ

昨日は4時間耐久Zoom。

古代エジプトの治療(魔術?)、古代ギリシャの四体液説、古代インドのチャクラ思想、錬金術、グノーシス主義と新プラトン主義、19世紀の科学の発展とスピリチュアリズム(心霊主義)、ゲーテとニュートン、シュタイナー、神智学からニューエイジ、ゴールデンエイジと理想郷、ユング、精神分析とシュルレアリスムなどなど。

色彩療法の背景知識は占いで出てくるのと共通する部分も多く、あっちとこっちがつながったのが個人的収穫。

レインボー・サーペント(虹の蛇)の話から、ヘビがらせん状に上っていくような自己成長イメージもあると聞いて、これを思いましたしね。

ジョン・マイケル・グリア「生命の木」より

「自己成長」についてもう一つ興味を惹かれたのは、アメリカの事情です。

神智学(人間は進化する)からニューエイジ(一人ひとりが意識を変えて覚醒しよう)、人間性心理学、ヒューマンポテンシャル運動(潜在能力を開発しよう)、マズローの心理学を使った自己啓発セミナー、と続いてきたアメリカでは、可能性追求や成長志向が浸透しきったんですかね。

上を目指して成功する、立派になる、年を取っても劣化せずしゅっとしてるべきなど、成長し続けなきゃいけないプレッシャーが社会を覆ってると、そうしない人には厳しそう。

20世紀後半から、アメリカではタロットも「自己成長」「自己変容」のツールとして使われて、予言じゃなくて未来を自分で作っていくポジティブな使い方だけど、成長志向の社会ではこれも「可能性を開かなきゃ」の圧になりかねない?

(詳細を省くと誤解があるかもしれないけど)今回の話を聞いて「社会の常識と違っててもいい、成長しなくても構わないと言ってあげられるのがセラピスト」を再認識。タロットでいえば「愚者」のようなスタンスかな。

そんなこんなを映画や小説などを交えて話してもらって大変おもしろかったんですが、他の参加者さんは「ボトルの解釈やセッションの仕方(タロットで言うなら一枚一枚の解釈、スプレッドと読み解き方みたいなもの)を早く話して」と思ってたかも。。

皆さん解釈部分に入ってからのがメモとってらしたから。私は解釈部分の、とくにテキストを読んでいくとこは意識が遠のいてしまいました…どうしたら集中できるのか…

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