その他の本(神話/錬金術/スピなど)

図説 世界占術大全―魔術から科学へ

占星術、数秘術、タロット、手相、夢判断について書かれた本。といっても、技法メインじゃなくて、歴史が載っている。カラーセラピーの授業でおなじみの人々も登場(ヒポクラテス、ガレン、アビセンナ(イブン・シーナ)、アリストテレス、ヴント、フロイト、ユング・・・)

今でいう占いも、昔々は大真面目な研究対象で、みなさん、多くの分野にまたがって、研究をしてたんですねぇ。人を体液によって4分類したガレンさんは、父親が見た夢から、医学の道に入った、とかね。意外な一面も垣間見えて、おもしろかった。

オルフェウスの卵

1995~97年にかけ週刊小説に連載されていた、短いお話を30ほど集めてある。神話をテーマにしたエッセイ。

そのタイトルが、それぞれ興味をそそる。
「化かし合いの美学」「月へのエグザイル」「愚者の船」「ゴーレム伝説」「エレメンタルの輪舞」・・・などなど。

ギリシャやケルトの神話や、錬金術、聖杯伝説などなど、西洋物を中心にオカルティックな事象が並んでます。

一つを掘り下げるんじゃなくて、全部がさらさらっと流れているので、オカルト話とはいえ、重々しくなく難しくもなく、気軽に読めます。

錬金術と神秘主義 (アイコン) (アイコン・シリーズ)

文章はほとんどありません、図版ですね。で、この絵たちが魅惑的なのです。プトレマイオスの宇宙論、錬金術の過程、生命の木、ゲーテ色相環、神智学のモチーフ、フリーメーソンのシンボルなど、こういうのが好きな人ならそそられること間違いなしの絵が集められてます。

パッと見ただけじゃ何を表してるのかよくわからないのだけど、見続けたくなる引力があります。ぼんやり見てると何かが刺激されて、わらわらとイメージが湧き上がってくる、そんな感じ。これはオカルト好きな知人にお借りした本で、自分でも欲しくなっちゃった本。

オリュンポスの神々―マンガ・ギリシア神話

漫画で読めるこのシリーズは重宝。よく聞く商品名が、女神の名前だったのかと知ったり、聴いた覚えのある話があったり。はるか昔の、遠い国のお話なのに、日本にもこんなに入り込んでるのは不思議なようで、でも、古のお話は洋の東西を問わず、普遍的なのかなと思ったり。

このギリシャ神話シリーズで、共通して出てくることの一つに、「誓ったことは変えられない」ていうのがある。人が神に立てる誓いはもちろん、神も自分で言ったことを取り消せない。事情が変わろうが、意味の取り違えがあろうが、問答無用なのです。ものすごく窮屈だろうなと思う反面、今の世は、あまりにもあまりにも言葉が軽いなぁ、とも。

図説 錬金術

西洋系の占いやセラピーを学ぶには、錬金術は避けられないですね。この本では、錬金術の歴史、理論と象徴的表現、神智学や神秘主義との関連、芸術への影響などが紹介されています。

錬金術の工程は、言葉ではなく図版で表されました。そんな一つ「沈黙の書」をはじめ、さまざまな象徴や記号の図解、絵など、カラー写真も多いのが良いです。資料として持っておくのに購入。

図解 錬金術

錬金術の基本から、たくさんの錬金術師たちの紹介、記号や象徴の解説、占星術やカバラ等の関連項目まで、薄く広く載っています。

1テーマにつき2ページ、うち1ページは図解という、ごく簡潔な説明なので、すでに錬金術を知っている方には物足りないと思われますが、初めて手にするなら、これくらいが入りやすいかも。

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