スピリチュアルって、ガチで信じてる人から完全にアンチの人まで幅広いですが、その間で「全面的に支持してるわけでもないけど、自分のために使えるものは使ってみよう」というライトユーザーがいちばん多いのかも。
そういうポピュラーなレベルで受け入れられているスピリチュアリティを考察した本です。
取り上げられてるのは、癒やしブーム、江原さん現象、前世療法、パワースポット、ラノベやアニメなどサブカル界の「魔術師」など…
あぁ、あったなぁって思う私は、そこそこスピに親しんできたんだなぁ。
おもしろいなと思ったのは、スピリチュアリティも日本に輸入されるとガラパゴス化するんだなってこと。
英語のスピリチュアリティに幽霊は関係ないのに(心霊術ならスピリチュアリズム)、「霊性」と訳したとたん、漢字から心霊・幽霊のイメージがつきまとってくるとか
日本のパワースポットには神社が多く、ニューエイジの理念とは違うナショナリズムや伝統回帰が見られたりとか。
伊泉先生から教えていただいてることの復習にもなりました。
- ポテンシャル志向の心理学とトラウマ心理学
- ブラヴァツキーの神智学でいう輪廻(個人の努力で進化していく)
- アメリカのニューエイジ
- アンチとファンの対比(生命の木のホド−ネッアクみたい)など。
ちなみに、スピリチュアルを否定するでも肯定するでもない立場で書かれています。
でも著者の堀江先生、お名前に「宗」が入ってるのは、宗教の研究をする運命に導かれてるのかしらね(とスピったことを言ってみる)
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