マルセイユ版のすきなところ

私、マルセイユ版が好きなんですよ。清く正しくというよりはちょっとシニカルで、権威に舌を出すようなとこが。

カバラ・タロットだとほら、偉い人から教えてもらうシステムでしたから、ヒエラルキーがあるじゃないですか。習い事で級をあげてくみたいに、一段また一段と試験を受けていって、位をあげてようやく教えを受けられるという…。守秘義務もあったクローズドな世界。

マルセイユ版は、その昔に一般的だった寓意画が集められてるとか。当時の人々にとっては、見ればわかる教訓や考え方だったというのもいいなと思うんです。

カバラと結びついたタロットは、絵を変えたり、シンボルを付け加えたりして、元のカードよりずっと複雑になりました。それはそれで、絵解きも楽しいし、隠されたものを知りたい欲望も生まれますけどね。

オカルティストの手を離れた、20世紀後半からの心理学的解釈もおもしろいですけどね。

伝統的なタロットの、500年も前の人生訓が、今の時代の私たちにも響くっていうのにおぉーっと思うんですよ。

伝統的なマルセイユ版で基礎から学ぶタロット講座、明日です。「恋人たち」「隠者」などなどの予定。

基礎からしっかり学べるタロット―大アルカナ編

3回目6/27(土)2〜5時

4回目7/11(土)5回目7/25(土)と続きます。

初回(「マジシャン」「皇帝」「戦車」「正義」)と2回目(「教皇」「女教皇」「女帝」)の分、録画もあります。

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