シークレット・オブ・ザ・タロット

まず1回目、読了。
シークレット・オブ・ザ・タロット 世界で最も有名なタロットの謎と真実

シークレット・オブ・ザ・タロット

実は私、ウェイト-スミスタロットは、あまり好きじゃなかったんです。ウェイト氏本人の書いた解説書「キー・トゥ・ザ・タロット」が難しくて、大アルカナで「うーん…」となってしまって。

この本の第四章で引用されている、クロウリーの毒舌には共感するところがありました。ウェイトさんの文章は「仄めかし」ばかり。黄金の夜明け団の守秘義務から、ずばり書けない事情があるとはいえ、何が言いたいのかわかりにくいんですよねぇ。

さいわい、伊泉先生に「キー・トゥ・ザ・タロット」を読み込む講座をしていただき、ウェイト氏が言いたかったことを、ずいぶん平たい言葉で教えていただけたのですが、お説教のような内容が重く…。マルセイユタロットのが、皮肉っぽくておもしろみがあるのがいいなと思っちゃったんですね。

この本を読んで、気持ちが変わりました。絵を描いたほうのパメラさんの人生が紹介されていたから。彼女の生い立ちや時代背景を頭に置きつつ、タロット以外に描いた数々の絵や、カードのもととなった場所の写真などを見ると、タロットがいきいきとしてきた感じ。

今ふり返ると、絵をちゃんと見てなかった。ウェイト氏の文章にばかり気をとられてたんですね。今さらながら気づく、パメラさんの絵の魅力。

ウェイト氏は占いに関心がなく、「神秘思想」を示す大アルカナこそが本命。占い用の小アルカナは、パメラさんにほぼおまかせだったのがよかったところもあるでしょうねぇ。

訳者あとがきにも書かれているように、各カードの解説など、作者ウェイト本人の意図とは違ってるところも多々。間違い、勘違いを訳注で指摘してくださってて、原著より日本語訳で読めるほうが充実ですよね。いやー、そんな知識を持つ先生に教えていただけるありがたさ、あらためて。

「キー・トゥ・ザ・タロット」からの抜粋文や、生命の木との対応など、この本を読むだけでは難しいところはありますね。講座だと、伊泉先生の言葉で解説していただけるから、あわせてお聞きになるとなおいいんじゃないかなと思います。

 

 

京都◆カバラの生命の木―タロットと占星術との対応でセフィラーとパスを学ぶ(全2回)

2016/11/5、12/3(土)14~18:00

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