今回の動画は少し特別な構成です。
「回数も増えてきたのでそろそろまとめた方がいいかな」ということで、前半20分ほどがこれまでの総整理、後半10分ほどが新しい話になっています。
【前半】ここまでの流れを4つのポイントで整理
① 1836年:メスメリズムがアメリカに上陸
フランス人のシャルル・ポワイアンがアメリカにやってきて、メスメリズムという技法を広め始めます。
これ、現代でいう催眠術の源流にあたるもの。ステージで観客を「起きているのと眠っているのの間」のような意識の変性状態にする実演が各地で行われ、1830〜40年代にかけてアメリカ全土に広まっていきます。
② 1847年:「死後の世界」を語った本が出版される
アンドリュー・ジャクソン・デイビスという青年が、メスメリズムによる意識変性状態の中で「霊界を見た」と語り、その内容を口述筆記させた本を出版。
当時のアメリカ人が「死んだ後、どうなるの?」を詳しく知りたければこの本を読むしかない、という状況が生まれました。
ちなみにこの本、現代スピリチュアルでよく語られる「前世・来世」の話は出てきません。それがアメリカやイギリスに広まるのはまだ数十年後のことで、このシリーズでもいずれ取り上げるそうです。
③ 1848年:フォックス姉妹、霊との交信を始める
ニューヨーク州の小さな村の家で起きたポルターガイスト的な現象から始まり、ラップ音(叩くような音)を通じた霊との交信へと発展。これがいわゆる「交霊会」の始まりです。
④ 1849年:大ホールでの公開交霊会
ロチェスター最大のコリンシアンホールで数百人規模の公開検証が実施。懐疑派が徹底調査しましたが、トリックは見つからず。この出来事が新聞で大きく報じられ、スピリチュアリズムの火付け役となりました。
ここで伊泉先生が改めて自分のスタンスを説明してくれています。
「スピリチュアリズムを文字通り信じているわけではない。スピリチュアルなものがどのようにして大きなムーブメントになっていったのかに興味がある」
信じる人にも、信じない人にも、情報のソースとして聞いてほしい、という姿勢です。先生ご自身が「コウモリっぽい立場」とおっしゃっていたのが少し面白かったです。
【後半】フォックス姉妹、ニューヨークへ
ここからが新しい話です。
コリンシアンホールでの報道を受けて、フォックス姉妹はニューヨーク市へ。そこで待っていたのは、著名な編集者・文芸評論家・歴史家といった、いわゆるニューヨークの知識人たちでした。
知識人たちの交霊会、結果は?
有名な編集者ルーファス・ウィルモット・グリズウォルドが主催した交霊会には、スピリチュアリズムとは縁遠そうな著名人たちが集まりました。
結果として:
- 霊が回答を拒否した参加者がいた
- 回答は「驚くほど当たっているものもあれば、外れているものもある」
- フォックス姉妹がいない場所の開け放したドアからノック音が聞こえるなど、説明のつかない現象が記録された
参加者の一人はこうまとめています。
「それらの原因あるいは本質に関しては、読者と同様に、われわれにもなんらわかっていない。仮にラップ音が彼女たちの活動によるものではないのであれば、死者の霊が作っていた音なのだろうか?」
『スピリチュアリズムの時代1847-1903』伊泉龍一 (著)96ページ
信じてるわけじゃないけど、消去法で考えると……という、慎重な問いかけですね。
反応はさまざま
ニューヨーク・デイリー・トリビューンの創刊者ホーレス・グリーリーは、「このような(長期間にわたる)トリックを公衆の面前で持ちこたえることは不可能だ」と比較的好意的な見方をしています。
一方で、ニューヨークの政治組織の創設者アイザイア・ラインダースは、「インチキだとは思ってるけど、あまりにも見事な手際なので5ドル払う価値はある」という皮肉まじりのコメントを残しています。
立場はそれぞれですが、誰もトリックを見破れていないというのが共通点です。
3年もたたずにセレブに
1848年、姉妹は貧しい小さな家に住んでいました。
それがわずか3年もたたないうちに、ニューヨークの高級ホテルのスイートルームでひっきりなしに交霊会を行う、セレブリティになっていたわけです。
次回、いよいよフォックス姉妹を離れる
次回は姉妹への「痛烈な批判」を取り上げた後、いよいよ姉妹から離れた新展開へ。
フォックス姉妹の報道を見て「うちでも試してみよう」という人々が続出し、姉妹をはるかに上回る「驚くべき現象」を起こす人物たちが登場するそうです。
伊泉先生も「すごい人たちが出てきます」とおっしゃっていたので、楽しみですね!
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